現場の発想から進化
グラップル
物をつかむ作業にはグラップルが用いられる。グラップルは爪のような構造をもち、木材、がれき、スクラップ、岩などをつかんで移動させる。林業で丸太を扱う場合には木材グラップル、解体現場で混合廃材を扱う場合には解体用グラップルが使われる。バケットがすくう道具であることに対し、グラップルはつかむ道具だ。
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コンパクター
地面をならしたり締め固めたりするためのアタッチメントもある、それが「プレートコンパクター」や「振動コンパクター」だ。これらは、油圧ショベルの先端に取り付け、振動を与えながら地盤を締め固める。狭い場所や法面、溝のなかなどで、通常の転圧機が入りにくい場所で役立つ。見た目は地味だが、後の構造物を支える重要な工程を担っている。
オーガ
穴を掘るための特殊な道具としてはオーガがある。これは大きなドリルのような形をしており、電柱、フェンス、杭、植栽などのための縦穴を掘る際に用いられる。バケットで穴を掘ると、どうしても幅が広くなりやすいが、オーガを使えば比較的きれいな円筒状の穴を掘ることができる。土木だけでなく、造園や農業分野でも使われるアタッチメント。
このほかにも除草や伐採にかかわるものとしては「草刈機」「モア」「ブラッシュカッター」やフォークリフトのように荷物をもち上げるための「フォーク」、雪を押しのける「スノープラウ」、土砂を広げる「ブレード」、側溝清掃に使う専用バケットなども存在する。
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こうした数々のアタッチメントの姿と役割を知ることも面白いが、それに加えてアタッチメントが現場の発想から生まれてきた道具でもあるという点も知っておきたい部分だ。現場には常に「もう少し速くできないか」「人が入らずに作業できないか」「1台の機械で別の作業もできないか」という課題がある。そして、アタッチメントはその課題に応える形で発展してきたというのが非常に興味深い。まさに必要は発明の母なのだ。
もしも働く重機の姿を見かけたら、そのときは本体だけでなく、その先端に何がついているかを観察してみてほしい。