体重管理が大切なのは人間もトラックも同じ!? ダンプトラックに装備されている「自重計」の役割とは (2/2ページ)

ダンプトラックの安全を支える自重計

 一般的にはメジャーではない自重計だけに、上手に使うコツといわれてもピンとこないかもしれないが、深く知るとなかなか面白いのでその一部を紹介しておこう。

 うまく使うコツのひとつが「表示はあくまで目安」と理解することだ。自重計は便利な装置だが、常に完全な重量を示すわけではない。車体の傾き、荷物の偏り、タイヤの空気圧、サスペンションの状態、地面の凹凸などによって表示に誤差が出ることがある。とくに、現場内の傾斜地や柔らかい地盤の上では、正確な数値が出にくい場合があるのだ。そこで、できるだけ平らで安定した場所に車両を置き、荷台を通常の走行状態にして確認することが大切なのだ。

 また、積み荷をできるだけ均等に載せることもポイントで、前寄り、後ろ寄り、左右どちらかに偏った積み方などをすると、自重計の表示だけでなく、走行時の安定性にも影響する。

 最後に雑学として覚えておきたいのが、「荷台を上げると自重計の表示が軽くなることがある」ということだ。これは、自重計が車軸やサスペンション、油圧などにかかる力をもとに重量を推定しているのが理由だ。荷台を上げると、荷台や積み荷の重心が移動し、車体にかかる力の伝わり方が変わる。その結果、実際には荷物が減っていないのに、表示上は軽くなったように見えることがある。つまり、荷台を上げた状態の数値をそのまま積載重量として信用するのは危険なのである。自重を確認するときは、ダンプレバーを操作して荷台前端を5cmほど上げて計測する。

 ちなみにだが、荷台を1mほど上げて測定すると重心が後ろにいくので、重量が1~2トンほど軽くなってしまうというから、その誤差はかなり大きいのだ。

 前述したように、自重計は、一般にはあまり知られていない装置だ。しかし、ダンプトラックの現場では、過積載を防ぎ、安全な運行を支える大切な存在なのである。


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