既存ライバルを脅かす完成度の新型GT 4ドアクーペ
こうなってくると気になるのは既存のライバルとの比較だ。
まず真っ先に比較対象となるのが、ポルシェ・タイカン ターボGTだ。現在、電動スポーツ4ドアのベンチマーク的存在ともいえるタイカンは、ローンチコントロール使用時に最大1108馬力(オーバーブースト時)を発揮し、0-100km/h加速は最速2.2秒(ヴァイザッハパッケージ装着時)という驚異的な速さを誇る。一方で、新型AMG GT 4ドアクーペは、馬力ではタイカンを上まわり、しかも航続距離ではAMG側が有利となる可能性が高い。
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さらにAMGが優れているのは、「速さだけ」ではない点だ。タイカンはかなりストイックなスポーツEVで、どちらかといえばドライバー中心の世界観が強いが、一方の新型AMG GT 4ドアクーペは、「GT=グランドツアラー」としての快適性をかなり重視している。後席の足もとにはフットガレージを設け、ロングホイールベース化によって居住性を向上しているし、さらにガラスルーフには発光演出まで搭載され、完全に「ラグジュアリーGT」の方向へ振ってきている。
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つまり、タイカンが4ドアスポーツカーだとすれば、新型AMG GT 4ドアクーペはハイパフォーマンス高級GTといったところ。同じようなスペックであれば、快適なほうを好むという人も多そうだ。
そして、もうひとつの巨大ライバルが、先日生産を終了したテスラ・モデルSの最強グレード「プレイド」だ。モデルSプレイドは1020馬力、0-100km/h加速約2.1秒という、いまだに狂ったような加速性能を誇る。おそらく価格面でもAMG GT 4ドアクーペよりもかなり安いはずだ。
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ただし、今回のAMG GT 4ドアクーペは、単なるスペック勝負を挑んでいない。たとえばAMG GT 4ドアクーペのMBUXは、ChatGPT、Google Gemini、Microsoft Bingを統合し、音声操作ではなく会話するAIとして機能するし、前述の「AMG PERFORMANCE MENU」や「TRACK PACE」などにより、レーシングカーシミュレーター的なエンタメ性能も高い。
このあたりは、「クルマをデジタルデバイス化したテスラ」に対し、「高級車としての体験価値」でライバルに勝負を挑んでいるともいえる。
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ポルシェがストイックな走りで勝負し、テスラがデジタル化による効率で攻めたてるとすれば、AMGは快適性と高級感と体験価値の3本柱を武器にライバルに挑戦状を叩きつけたわけだ。
果たして、次世代EVハイパフォーマンスGTの王者となるのはどのモデルだろうか。新型メルセデスAMG GT 4ドアクーペがその最右翼に陣取ったことは間違いない。