GTOは288と599に受け継がれた
それから長く封印されていたGTOの称号が復活を遂げたのは1980年代を迎えてからのことになる。1984年のジュネーブショーで発表された「GTO(288GTO)」がそれで、それは当時の8気筒2シーター、「328GTB」のシルエットを受け継ぎながら、さらにシャープでダイナミックなスタイルへと改められたボディをもつ、きわめて刺激的なモデルだった。デザインはもちろんピニンファリーナによるもの。ミッドには2855ccのV型8気筒DOHCターボエンジンが縦置き搭載され、400馬力の最高出力を誇った。
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そしてフェラーリは、このGTOを200台以上の生産を必要とするグループB車両としての公認を得るためのホモロゲーションモデルと説明したのだが、チーフエンジニアとしてそれを完成させたニコラ・マテラッツィは生前、筆者のインタビューに対して、それはマーケティング部門が発表前に付け加えたストーリーであって、開発を指示したエンツォはもちろん、そしてエンジニアリングチームにもそのような意識は一切なかったと証言している。
GTO(288GTO)は1986年までの間にトータルで272台がデリバリーされ、ここからのちに「F40」の開発へと直接つながる、3台の「GTOエボルチオーネ」が派生したこともよく知られているところだ。
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さらにフェラーリは、2010年にも新たなGTOを生み出している。それは2006年に発表された新世代のV型12気筒モデル、「599GTBフィオラノ」をベースに2009年にサーキット走行専用車として生を受けた「599XX」をロードバージョンとした599台の限定車、「599GTO」だ。このモデルで「O」の文字が意味しているものは、もちろん公道走行に必要な認可を世界各国で得ること。したがって599GTOにモータースポーツとの関連性は一切ない。
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フロントに搭載される5999ccのV型12気筒DOHCエンジンは、599GTBフィオラノ比では50馬力のエクストラを得た計算になる570馬力の最高出力を発揮。599XXからマルチシフト・プログラムを受け継いだ6速MTを採用し、さらに1605kgという軽量性を誇った599GTOは、0-100km/h加速で3.3秒未満、最高速では335km/h以上というパフォーマンスを誇るモデルだった。
はたしてフェラーリには、250GTO、GTO(288GTO)、599GTOに続く、第4のGTOをリリースするプランは存在するのだろうか。カスタマーやファンの興味がここにあるのは、間違いのないところだろう。