施錠なんて秒で破られる! 純正セキュリティも役に立たない! 窃盗団から愛車を死守する「多層的セキュリティ」 (2/2ページ)

ひとつの装備に頼らない複合的な対策が大切

 犯人が見ているのは、短時間で発見されずにクルマを持ち出せるかどうかだ。では、どう備えるべきか。山田理事が強調するのは、ひとつの装備に頼らない複合対策だ。ハンドルロックやタイヤロックで物理的に動きを封じ、追加のカーセキュリティやイモビライザーで始動を防ぎ、GPSで追跡に備える。外から見えるロックや人感センサーライトも犯行への抑止力になる。

 最後に、愛車を守るのはオーナー自身の意識である。朝までそこにあった愛車が、ほんの数分で消える。そんな時代だからこそ、防犯はアクセサリーではなく日常の習慣として考えたい。ハンドルロック1本でも、止める場所を変えるだけでも意味はある。狙われるのは高価なクルマではなく、盗みやすいクルマだ。自分は大丈夫と思わず、多層的に備える意識こそが愛車を守る第一歩になる。

「まだまだ車両盗難は”ひとごと”だと思われています。『自分は大丈夫』と油断せず、自動車は盗難されてしまうものだと認識し、ユーザー自身が最新情報を知り、複合対策を行って、多層的な防犯対策を意識した『自己防衛』をしていくことが重要になると思います。また社会全体として自動車盗難に関する情報の共有や監視を強めていく必要があります。そのため、ユーザー側の防犯意識向上に加え、メーカー、販売店、行政、保険会社、当協会が連携した対策強化が必要です」

窃盗団の代表的な手口

 窓を割って車両に強奪するといった、荒々しいクルマの窃盗方法は過去の話。現在は電子デバイスを使用した組織的な犯行が主流となっている。

リレーアタック(CAN インベーダー)
スマートキーの微弱電波を中継し、クルマを解錠する手口。

CANインジェクター
車両配線に直接アクセスし、不正信号を送って解錠・始動する方法。近年特に増加している。

キーエミュレーター(ゲームボーイ)
特殊機器で車両システムへアクセスし、新しいキーを登録して盗む手口積載車による持ち去り物理的にクルマごと運搬してしまうケース。旧車などで多い。

キー管理の隙を突く盗難
整備工場や洗車場、自宅でのキー保管状況を狙うケースも。

車両盗難に遭ったときにするべきことLIST

 まずは落ち着つくことが第一。そして以下のリストを優先して進めること。ただし、自力で犯人に接触しようとするのは危険なので避けること。

  

①警察へ通報
盗難届を提出し、受理番号を取得する。

  

②GPS 確認
追跡装置がある場合は位置情報の確認。

  

③保険会社へ連絡
車両保険加入時は早めの連絡が重要。

  

④クレジットカード・ETC 確認
車内にカード類があった場合は停止手続きを行う。

  

⑤防犯カメラ確認
自宅や周辺施設の映像保存期間は短いため、早めの確認が重要。

※本記事は雑誌CARトップの記事を再構成して掲載しております
※画像の一部に生成AIによって作成した画像を使用しています


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