この記事をまとめると
■「ウトピア」はパガーニ創業25周年を記念して誕生した究極のハイパーカー
■カーボンモノコックやAMG製V12ツインターボなど伝統と最新技術を融合した設計を採用
■創業者オラチオ・パガーニの哲学を体現した限定モデルとなっている
パガーニの伝統と最新技術を融合
イタリアのハイパーカーメーカー、パガーニが、そのファーストモデルとなった「ゾンダ」のリリースから25周年を迎えた2024年に発表したのが、ここで紹介する「ウトピア」だ。C10のプロジェクトコードのもとで、じつに6年以上もの開発期間が投じられたというウトピア。そのプロセスのなかでパガーニの社長であり、またデザイナーのオラチオ・パガーニが描いたスケッチは4000枚以上。ここから10台のスケールモデルと2台の原寸大モデルを経て8台のプロトタイプを製作されたというから、オラチオの仕事がいかにストイックで妥協がないものであるのかは容易にそれが想像できるところである。
ウトピア、すなわち桃源郷というネーミングから想像するものはなにか。それは紛れもなく自由と、それを可能にする環境だろう。パガーニはウトピアの生産を、まず99台の限定数を掲げたクーペからスタートしたが(後に130台限定のロードスターが追加されることになる)、ウトピアに辿り着くことができる者、つまり自分の未来を切り開くことが自由にできる者は、それが発表された時点ですでに99台のすべてに決定していた。
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ウトピアのボディデザインは、ゾンダやウアイラからの延長線上にあるものと考えてよいだろう。その美しさにはさらなる魅力が生み出され、エアロダイナミクスも確実な進化を果たしている。ボディの上面には目立った可変式のエアロデバイスは存在せず、リヤエンドの左右にコンパクトなスポイラーが装備されているのみ。ウアイラではフロントにもこの可変スポイラーが採用されていたが、ウトピアでは油圧式の可変サスペンションがコーナリング時の姿勢変化を最適化する役割を担っている。
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フロントが21インチ径、リヤが22インチ径となる鍛造アルミニウムホイールのリムには、タービン状のカーボンファイバー製エクストラーが組み合わされ、それによって効率的なブレーキの冷却やアンダーボディーの乱流を軽減する効果を生み出していることも注目すべきポイントだ。
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基本構造体となるカーボンモノコックはカーボンチタニウムなどの複合素材が織り込んだ、きわめて軽量で強靭なものだ。その開発と製造はパガーニの母体ともいえる、カーボンコンポジット製品の製造、そしてコンサルティングの会社であるモデナデザイン社によるもの。オラチオはランボルギーニ時代、デザイナーとして活躍する一方で、軽量素材の開発にも深く関与したエンジニアとしてのキャリアも積み重ねていたのだ。このセンターモノコックの前後にはクロームモリブデン鋼によるサブフレームが接合される設計となっている。
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