この記事をまとめると
■ガソリンのレギュラーとハイオクの違いは「オクタン価」の差にある
■欧州のレギュラーは日本のハイオク相当のオクタン価になっている
■自動車メーカーは世界各国の燃料事情に合わせてエンジンを最適化している
国ごとにガソリンのオクタン価は異なる
セルフ式のガソリンスタンドが一般化して以来、ユーザーはレギュラー、ハイオク、軽油の存在についての意識が高まったのではないだろうか。
フルサービスならば「レギュラーですか、ハイオクですか?」と確認してくれるし、またエンジン音を聞いただけでディーゼル車だと判断し「軽油ですね」と聞いてくれるときもある。いずにしても、ガソリンスタンドで働くひとは給油蓋や給油キャップを見て、レギュラー、ハイオク、ディーゼルの入れ間違いを防いでいる。
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それがセルフ式給油になると、利用者の自己責任なのだから、自分のクルマに適正な燃料をしっかり知っておくべきだ。自家用車なら間違いはないだろうが、レンタカーやカーシェアであれば、しっかりと確認が必要だ。
さて、欧州車になるとハイオクが一般的になるが、海外でのガソリン事情はどうなっているのか。それに自動車メーカーはどのように対応しているのだろうか。
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まずは、レギュラーとハイオクの違いから確認しておく。そもそも、ハイオクとはハイ(高い)オクタン価を意味する造語だ。では、オクタン価とは何か?
独立行政法人 エネルギー・金属鉱物資源機構(JOGMEC:通称ジョグメック)のホームページでは、「ガソリンのアンチノック性(耐爆性)を示す尺度で、0〜100で示す」とある。アンチノック性でのノックとは、ノッキングのこと。ノッキングとは、エンジンの燃焼室内での異常な燃焼を指し、異音や振動が出る。
オクタン価についてさらに深堀りすると、ガソリンの成分中、もっともノッキングしやすいn-ヘブタンのオクタン価が0。もっともノッキングしにくいイソオクタンを100とする。その上で、試料と同一のアンチノック性を示すような、n-ヘブタンとイソオクタンの混合物中の、イソオクタンの容量%をオクタン価とする、とJOGMECでは説明している。
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つまり、オクタン価が高いと、ノッキングしにくいといえる。
こうしたオクタン価の基本を知った上で、世界各地で販売されているガソリンのオクタン価を見てみると、そこには違いがある。一般的には、欧州が高く、日本はそれより少し低く、アメリカではさらに低い。日本の場合、オクタン価96以上をハイオクと称している。
一方、欧州ではレギュラーに相当するガソリンのオクタン価が95であり、日本ではハイオクに相当する。そのため、欧州車は日本でハイオク対応となる。
では、こうしたグローバルでのオクタン価の違いに、日本の自動車メーカーはどのように対応しているのだろうか?
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ある自動車メーカーのエンジン開発幹部が、一般論として実情を話してくれた。エンジンを開発する際、グローバル市場における自社としてのオクタン価対応のベースを決める。その上で、点火時期の制御や圧縮比の変更などで、各地のオクタン価に適合されているという。
なお、その昔はガソリンの質が悪い国は地域もあったが、近年は粗悪なガソリンはほとんど流通していないとの認識も示した。