自動車関連メーカーってやっぱりスゴイ!! QRコードに新幹線のブレーキに美容機器まで作っていた! (2/2ページ)

シャワートイレの次は美容医療と音声翻訳

 カーライフ以外の暮らしを支える製品にも、多くの自動車系サプライヤーが関わっている。トヨタ系大手サプライヤーのアイシンは、LIXILに事業移管するまでシャワートイレを手がけていた。現在は美容医療や情報支援テクノロジーといった事業も展開している。

 美容医療では自由診療を行うクリニック向けに、超微細水粒子「AIR」の変換技術を活用した美容機器「ウィンセル」を発売。摩擦やレーザー、針、電気のような痛みを覚えずにすむのが美点だ。肌の悩みに即した美容成分を顔に塗布し、同機器から30cm以内の距離で20分間あてるだけの施術を可能にしている。

 同じくアイシンの「YY System」はAIを活用し、騒音下でも音声をリアルタイムに文字起こしおよび翻訳する音声認識アプリ。「ゆりかもめ」の駅案内窓口に導入され、31言語の翻訳にも対応。聴覚障害のある方や外国人との円滑なコミュニケーションを支援している。

ウェルビーイングや健康分野に広がる基幹技術

 トヨタ紡織の「ウェルボヤージュ・シート」は、JAXAと共同開発した航空機座席と機内用車いすを一体化したシートだ。搭乗時にこのシートに乗り換えれば、乗客を乗せたまま機内を移動でき、そのまま座席として使用可能。移乗回数を劇的に減らし、車いす利用者の空旅の負担を軽減する。

 エアバッグ(歩行者用エアバッグを含む)で世界トップクラスのシェアを誇り、フロントグリルやバンパー、ドアトリムなどの内外装部品などで知られる豊田合成が開発した次世代ゴム素材「e-Rubber」は、電気と力で機能する革新的な素材。薄く柔らかいセンサーを靴の中敷きに組み込み、歩行時の足圧データを解析することで、加齢による身体機能の衰えを早期に検知することができる。

 名古屋大学や自治体と連携しながら、予防医療への活用を進めている点も特徴だ。

 スマートインソール「FEELSOLE」として商品化され、ゴルフ向け用途にとどまらず、医療・介護分野での応用も加速している。

 自動車用防振ゴムやラジエータホースなどを手がける住友理工は、ヘルスケア分野や住環境にも注力。体圧分布センサーや胸骨圧迫(心臓マッサージ)訓練評価システムなどの医療機器は、病院での治療や検査に役立っている。住環境では、地震や風による建物の揺れや変形を軽減する「TRCダンパー」、交通振動や生活振動による揺れ、床衝撃音対策製品を展開。暮らしを縁の下から支える製品も、自動車系サプライヤーが供給しているのだ。

※本記事は雑誌「CARトップ2026年2月号」の記事を再構成して掲載しています


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