いまや完全に普及したLEDヘッドライト
そして2000年代に入ると、いよいよLEDライトの誕生です。発光ダイオードを使用する構造はもはや説明不要ですが、さらなる小型化・省電力化・長寿命化、そして高速応答性といったメリットが多数あります。1990年代には赤色LEDがブレーキランプに使われていましたが、白色LEDによるヘッドライトとしては2007年のレクサスLS600hが初採用となりました。やや高価格ながら、いまや軽自動車まで普及しているのは周知のとおりです。
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ちなみに、いまアフターマーケットで人気の「イカリング」は、BMWの4代目5シリーズのマイナーチェンジで採用された「コロナ・リング」が発祥とか。当初はスモールライトでしたが、ホンダN-ONEなどではLED化によってヘッドライトに進化しています。
さて、これでもう十分と思えるいま、さらなる技術革新として注目されているのが半導体レーザーを使ったレーザーライトです。何とLEDの1/10の発光サイズで3倍の輝度、2倍近い照射距離を誇るとなれば、技術を追い求めるのも当然。2014年にはBMW i8やアウディR8で採用され、今後の普及が期待されています。
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未来のヘッドランプは点と線の二極化が進む!?
LEDやレーザータイプの登場によって、より直線的な形状が主流となっているヘッドライト。ブランド初のBEVであるキャデラック・リリックでは、何と縦方向の直線型を採用。また、2025年1月にマイナーチェンジしたテスラのモデルYでは、いわゆる「サイバーデザイン」として完全にボディと面一化させるなどシャープ化・直線化の流れがいっそう加速しています。
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では、今後のヘッドライトはどう進化するのでしょうか。未来予測はなかなか難しいところですが、たとえば「点」と「線」の二極化が進むのでは、という想像ができます。
前者は、レーザーの高性能化などによって発光部が限りなく「点」に近づくことで、一見ライト自体が存在しないような造形も可能となり、フロントデザインの自由度が飛躍的に向上すると考えられます。もちろん、ダミーとしての表現も面白そうです。
一方、後者の場合は「線」の形状がより自由になれば、あえて1980年代のような四角形を描いたり、あるいは車種ごとに特定のデザインを設定するなど、さらに多くのアイディアが実現する可能性があります。
ただ、ここで忘れてはならないのが、クルマの顔=フロントフェイスは、あくまでもスタイリング全体の一部であるということ。顔だけに気を取られず、ボディ全体のまとまりのよさを優先したカーデザインを期待したいですね。
※本記事は雑誌「CARトップ2025年12月号」の記事を再構成して掲載しています