住宅街に移動式オービスを大挙投入の可能性。9月1日から変わる生活道路の30キロ制限と警察の本気度 (2/2ページ)

走行速度に垣間見られるドライバーの良心と不道徳

 では、60km/hから30km/hに引き下げられるとされる生活道路を一般ドライバーが、実際にどれほどのスピードで走っているのか? 6月某日、スピードガンを構えて計測してみた。

 じつは、筆者が住んでいる、千葉県内のとある住宅地内の生活道路は、5年ほど前にも速度計測を実施。住宅街を突っ切るように幅6mほどの道が走り、住民以外のクルマの往来はほとんどなく交通量は少なめ。念のため確認したが、やはり制限速度を示す標識はどこにもなく、合法的に60km/hで走れる道路であることに改めて驚かされる。

 今回50台ほどのクルマを計測してみたが、20km/h近く速度超過をしているクルマは数えるほどだったが、新ルール施行前では60km/hを超えない限り、基本的に違法ではないことを苦々しく思う一方、大半が地元住民ということもあり皆さん制限速度内か超過していても10km/h以内。ドライバーの良心をうかがわせる結果にひとまずホッとする。

 それでも、週末や早朝・夜間の時間帯ともなれば、依然として60km/hを超えるスピードで平然と走る無神経なドライバーも少なくない数存在するのが実態だ。

 過去、自宅に巡回訪問に訪れたお巡りさんに、「子どもや高齢の歩行者も多い。危ないからなんとかしてほしい」と伝えたことがあったが、今回ようやく同じような思いをしてきた人たちの訴えが届いたのだと思うと、住民としては感慨深いものがある。

生活道路の速度取締こそ移動オービスの出番

 生活道路といっても標識などで「ここは生活道路です」と親切に明記されているわけではない。

 前述したように、一般的に自転車や歩行者、子ども、あるいは通学路など、主に地域住民の日常生活に利用にされるような道路で、中央線=センターラインなどが引かれていないことが目安になる。歩行者や自転車の往来が多く、対向車とのすれ違いにも慎重さが求められるような道幅の狭い道は、すべて生活道路だと考えておけば間違いないだろう。

「そんな場所で速度超過の取り締まりなんかできっこない」とたかをくくっている人がいるかもしれないが、それは甘い。どうやらオービス(速度違反自動取締装置)、それも神出鬼没の移動式オービスが大挙投入されそうだ。

 適宜生活道路に設置し、違反車両を超過速度の計測とともに撮影。その場での検挙はなく、後日ドライバーに警察への出頭の通知が届く仕組み。

 仮に同じ30km/hの超過でも高速/幹線道路と生活道路とでは危険度がまるで違う。警察も厳しく取り締まりにあたるに違いない。さらに、今回の『生活道路30km/h制限』は、奇しくも毎年秋の交通安全運動が実施される9月にスタートする。ここぞとばかりに、そこかしこの生活道路で移動オービスが目を光らせるのは想像に難くない。

 そもそも生活道路での速度超過自体、きわめて悪質な行為。取り締まりの有無以前に、つねに安全速度を心がけるべきではなかろうか。

※本記事は雑誌「CARトップ2026年8月号」の記事を再構成して掲載しています


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