荒天時にはタクシーやバスは使えないと考えるべし
東京と隣接県でもかなりの積雪となったことが過去にあった。たまたま夜遅くまで都内にいて、隣接県の自宅へタクシーで帰ろうと思ったら、幸運にもタクシーにすぐ乗ることができたものの、そのタクシー会社から雪がひどいので都県境を越えてはダメと無線連絡があり、都県境にある東京都側のターミナル駅で降ろされた。仕方ないのでそのターミナル駅のタクシー乗り場に深夜数時間並び、やっとタクシーに乗って自宅に着いたときは夜が明けようとしていた。気合いを入れて待てば乗ることはできるだろう。ただ、筆者はそうなる前にまずホテルを押さえることにしている(ホテルが満室ならば避難所など落ち着ける場所を探す)。
積雪時に運行するタクシーのイメージ画像はこちら
今回、SNSなどで「特例措置として東京のタクシーを千葉へ応援にまわしてはどうか?」という書き込みがあった。しかし、レベル5の災害情報は、すでに災害が発生しているか、切迫していて命の危険が差し迫った状況で出される最終段階の情報となっている。このようなものが発表されている地域に、民間人であるタクシー会社の運行管理者が民間人である乗務員に「行ってこい」といえるのか、甚だ疑問の残るところである。命の危険のある地域へ行ってこいと、誰がどんな責任で指示することができるのかという、大きな課題が横たわっている。
雨の日に走るタクシー画像はこちら
報道を見ていたら、駅前が冠水しているにもかかわらず家族に自家用車で駅まで迎えにきて欲しいと頼んだら、迎えに行く途中、冠水道路で立ち往生してしまい不動車になってしまったという二次被害的な話も報道されていた。
大きな災害になろうとしているときに、ここまできたら大災害といった客観的な判断基準が示されることはない。タクシー乗務員だけではなく、広く一般人は最終的に自分の判断で危険かどうかの判断をしなければならない。ただ、そのようななかバスやタクシーはすでにまともな状態では運行されていないし、万が一乗ることができたとしても状況次第では途中で降ろされるリスクも高い(バスもあり得る話)。
積雪時に走るバスのイメージ画像はこちら
タクシーがなかなかこないのはなぜといった報道が一部で散見されたが、これが自動運転タクシーとなるとさらに、刻一刻と変わる災害時の運行への対応はかなり困難と聞いている。アメリカでは洪水発生のときに何もできずに無人タクシーが流されたり、水没したとの話も聞いている。
レベル5の災害情報が出ているなかでの移動は控えるべき、これは自家用車だけではなく、バスやタクシーでの移動でも同じなのである。