使わない工具、積みプラ、結局ノーマルに戻すホイール……。クルマ好きがやりがちな「ムダ出費の沼」あるある10選 (2/2ページ)

気づけばガレージも部屋も物だらけ

⑥ サーキット走行のために買った装備が眠っている

「サーキット走行するならまずは形から!」とばかりに、ヘルメット、グローブ、レーシングシューズ、レーシングスーツまでそろえてしまうのも理解できます。ただ、実際にサーキットを走れるのが年に1〜2回という人もいるはず。走行会の日程調整、クルマの準備、走行料金……。さらにはアフターメンテナンスと、考えれば考えるほどハードルは意外と高く、装備だけが先行して充実していくというケースは少なくありません。

 ヘルメットひとつとってもしっかりしたものは数万円から10万円超えと高価で、使用頻度で割ると相当なコスパの悪さになります。とはいえ「一式そろえたからこそサーキットを走ろう」と、よい意味での起爆剤になることも事実。いざというときのために、体型を維持し、ヘルメットやグローブがカビだらけにならないよう、きちんと保管しておきましょう。

⑦ 乗り換えるたびに買い直すフロアマット

 純正フロアマットよりも社外品のほうがデザインが好み、あるいは純正品の保護という理由で奮発した社外フロアマット。しかし乗り換えのたびにサイズが合わなくなり、また新たに購入するというサイクルを繰り返していると、積み重なった出費は思いのほか大きなものになっています。車種専用設計のものは比較的サイズが合いやすいですが、汎用品を何度も買い直している方は要注意です。

「どうせ乗り換えるときに合わなくなる」と割り切って純正品にするか、次のクルマでも使いやすいシンプルな汎用マットを選ぶという考え方もあります。フロアマットは地味な存在ですが、ライフタイムコストを計算すると意外な金額になっていることに気づくはずです。

⑧ 結局使わない診断ツール

「次にエンジン警告灯が点いたら、自分でエラーコードを読んでやる!」という決意のもと、思い切って購入した診断ツール。スマホと連携してリアルタイムで水温や燃圧が見られると聞けば、クルマ好きとしてはムラムラくる(?)のも無理はありません。ところが、いざ使ってみると「コードは読めたけど意味がわからない」「結局ディーラーにもっていったほうが早い」という結論になりがちです。

 診断ツールはあくまで現象を数値で示すだけで、その意味を正確に判断するには相応の知識が必要です。とはいえ、走行中のデータを眺める「モニタリング」としての使い方は純粋に楽しいので、そういう楽しみとして割り切るなら十分に価値はあります。現代のクルマにおいて、愛車のコンディションを知ることができるツールとして「いじり倒す」つもりなら、無駄にはならないかも。

⑨ クルマを撮るために買った高価なカメラとレンズが宝のもち腐れに

 最初はスマートフォンで満足していたのに、SNSで見かける美しいクルマの写真に感化されて一眼レフやミラーレスカメラを購入。さらに「明るいレンズがあれば夕暮れ時の撮影も完璧になるはず」と単焦点レンズを追加し、「流し撮りには望遠レンズが必要だ」と沼は着実に深くなっていきます。カメラ本体・レンズ・三脚・フィルター……気づけば機材の総額が100万円を優に超えていたなんてことにも。

 機材をそろえたことで満足してしまい、肝心の撮影回数は月に1〜2回程度。もちろん、写真の腕が上がれば愛車の魅力をより多くの人に伝えられますし、撮影自体がカーライフの楽しみのひとつになることも確かです。ただ、高価な機材がなくても、最新のスマートフォンのカメラは驚くほど優秀です。まずは手もとにある道具で撮影を楽しみ、「どうしても足りない」と感じてから機材投資を考えるのが、賢明な判断かもしれません。

⑩ 洗車道具の過剰スペック化

 洗車道具への投資は、「愛車をきれいに保ちたい」という純粋な気もちから始まるため、際限なくエスカレートしやすいジャンルです。ボディ用マイクロファイバークロス、ガラス用クロス、ホイール用クロス……と用途別にそろえていくと、クロスだけで10枚以上になることもざらです。

 さらに洗車バケツは「すすぎ用」「シャンプー用」「ホイール用」と3個、スポンジもボディ用・ホイール用・細部用と並んでいく。高圧洗浄機に手を出したらいよいよ黄色信号。洗車道具に費やした総額が愛車の買取価格に近づいてきたら、少し立ち止まって考えたほうがいいかもしれません。とはいえ、道具への投資は洗車のモチベーションを上げる効果もあるので、一概に無駄とはいい切れないのが悩ましいところです。

まとめ:無駄のなかにこそ楽しみがある!?

 工具、ケミカル、ホイール、雑誌、ミニカー……などなど。クルマ好きの出費に「無駄」はつきものです。その無駄な部分も含めてカーライフを楽しんでいるのがクルマ好きという種族(?)といえそうです。

「なんとなく買う」から「目的をもって買う」に意識を変えるだけで、同じお金をより楽しいことに使えるようになります。財布と相談しながら、今日も自分らしいカーライフを満喫しましょう。


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松村 透 MATSUMURA TOHRU

エディター/ライター/ディレクター/プランナー

愛車
1970年式ポルシェ911S(通称プラレール号)/2016年式フォルクスワーゲン トゥーラン
趣味
公私ともにクルマ漬けです
好きな有名人
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