江戸橋からトルコまで続く2万km超の道路網! とはいえ海もあるけど「アジアハイウェイ1号線」って一体なに?

この記事をまとめると

■首都高速や東名高速道路には「AH1」の道路標識がある

■「AH1」はアジアハイウェイ1号線を意味している

■AH1は江戸橋インターチェンジを起点にトルコまで総延長は2万557kmに及ぶ

アジアを横断するアジアハイウェイ1号線

「AH1」の道路標識を見たことがあるかもしれない。これは、アジアハイウェイ1号線を示している。アジアハイウェイとは、日本を起点に、トルコのブルガリアとの国境まで続く道路を結んだ路線である。総延長は、2万557kmに及ぶ。日本は、2003年にアジアハイウェイ1号線に編入されたので、以後、AH1の標識を目にする機会が国内で生まれた。

 アジアハイウェイを定めた目的は、経済や文化の交流を通じ各国との友好と親善をはかり、アジア諸国全体で平和的な発展を推進することにあるという。

 では、その経路とは。

 東京の首都高速道路、江戸橋インターチェンジを起点に、竹橋、三宅坂を経由する道順で、首都高速3号線から東名高速道路に至る(新東名高速道路は含まず)。そして、名神高速道路、中国自動車道、山陽自動車道、広島岩国道路、再び山陽自動車道、中国自動車道を通り下関に至り、関門自動車道、九州自動車道から、福岡高速4号粕屋線、福岡高速1号香推線で東浜インターチェンジを出て、福岡市臨港道路を通り、博多港国際ターミナルからフェリーに乗る。そして、韓国へ渡る。

 韓国からは、北朝鮮、中国、香港、カンボジア、タイ、ミヤンマー、インド、バングラデシュ、そして再びインドを経て、パキスタン、アフガニスタン、イラン、トルコへと続く。

 トルコ国内では、欧州自動車道路E80号線と重複するとのことだ。

 欧州自動車道路は、1975年に定義され、E80は、東西を結ぶ道路網のひとつで、ポルトガルのリスボンからトルコまでつながり、アジアハイウェイ1号線と結ばれることになる。

 国際情勢によって、必ずしも日本からクルマで移動し、通過できるかどうか、定かでない地域もある。とはいえ、もし、いま2万kmを超えるアジアハイウェイ1号線をクルマで旅するなら、インターネットからは知りえない実際の文化や風土、風習に肌で触れながら、アジアの姿を垣間見ることができそうだ。


この記事の画像ギャラリー

御堀直嗣 MIHORI NAOTSUGU

フリーランスライター

愛車
日産サクラ
趣味
乗馬、読書
好きな有名人
池波正太郎、山本周五郎、柳家小三治

新着情報