オープンしたての「丸信海産海鮮食堂」に潜入！デコトラ界の有名カンパニーが手がける食堂の中身とは？

この記事をまとめると
■ドライブインや食堂は運転手のオアシス
■プロドライバーのみならず多くの人が訪れる
■今回は神奈川県の「丸信海産海鮮食堂」を紹介

新鮮な魚に舌鼓！

　運転手のオアシス、ドライブインや食堂が急速に数を減らしている。大型の駐車場を完備するドライブインはプロドライバー御用達の場所としてはもちろん、地元の馴染み客には欠かせない存在だ。今回紹介するのは、有名な海産輸送のデコトラカンパニー直営の「丸信海産海鮮食堂」だ。

　全国各地の漁港で水揚げされた鮮魚などの海産物を卸売市場のセリに間に合うように届ける水産物輸送のトラック。「魚屋」といわれるトラックは、映画「トラック野郎」の主演車「一番星号」のように、トラック界の花形稼業だ。あの映画に影響を受けて、トラック稼業に就いた社長が牽引する「丸信輸送」は、硬派な魚屋気質で、昔から注目を浴びるデコトラ界の有名カンパニー。

　そんな運送会社が、長年の鮮魚輸送で培ったノウハウで海鮮食堂を新たにオープンさせたとあって早速リポートしてみた。

「丸信海産海鮮食堂」は、寒川神社で有名な、神奈川県高座郡寒川町一之宮というエリアの産業道路沿い、JR寒川駅から徒歩10分少々のところに店舗がある。駐車場には乗用車なら8台分ほど停められるスペース。大型トラックは近辺の空き地に停めて歩いて来店する必要がありそうだ。

「丸信海産海鮮食堂」の看板がひと際目立つので、迷うことはないだろう。ちなみにこの看板も、デコトラ好きなら思わず記念写真を撮りたくなってしまう。それはデコトラ界隈では有名な宮城県の看板技師「荒看板店」によるものだからだ。

　店内は広く、入って目の前にL字カウンター7席。そのまわりを囲むように2名がけテーブル6卓、小上りの4名がけ座卓1卓。さらにその外側にはテラスのような感じで2名がけテーブルが6卓ある。テラス席ではワンちゃん連れでも食事が可能だ。

　この界隈で新鮮な海鮮が食べられる飲食店は少なく、昼時は混雑して賑わっている。オープンして日が浅いが繁盛している様子だ。

　メニューを開くと一番人気の刺身定食やマグロ丼、ブリ漬け丼、海鮮ちらし丼などの丼物メニューがラインアップ。今回は寿司ランチ1200円を食す。冷やしそばorうどん（寒い時期は温かいそば・うどんに変更）が選べ、マグロ、サーモン、エビ、ブリの握り。さらに、ひじきとお漬物が付くお得なセットメニュー。

　産直のお寿司のネタは厚みたっぷりでぷりぷり。もちろん、うどんや付け合わせのきゅうりの浅漬けも美味しい。この味にこのボリュームだとコストパフォーマンスも良好で大満足だ。

　長年、魚屋として海産物輸送をしてきただけあって、やはり鮮度と魚の目利きのよさが他店とは違うようだ。三陸岩手の水産会社からの直送や、全国の漁港で水揚げされた旬な魚だけに美味さは格別。デコトラ好きのマニアなら店内に飾ってある、丸信輸送のトラックが写ったポスターを見るだけでも行く価値は十分。ぜひ旬な海鮮を味わってほしい。