いつも見えるスピード表示が見えない! 運転時は「偏光サングラス」が超便利だが近ごろ思わぬデメリットが発生

この記事をまとめると

■偏光サングラスは反射光を抑え運転時の視認性と快適性を向上させてくれるアイテム

■ヘッドアップディスプレイが見づらくなるなどの欠点も

■高温に弱く車内放置はNG、使用環境に応じた選択が必要となる

いいことづくめ

 運転に適しているといわれる偏光サングラス。確かにアスファルトの照り返しや反射による写り込みもカットしてくれることが多く、運転に向けたものもあるが、使用にあたっては気を付けなければいけない部分もある。今回は偏光サングラスのメリットとデメリットを紹介していく。

メリットはストレス低減と疲れにくさ

 まずメリットだ。偏光サングラスは文字どおり偏光レンズを使用したサングラスだが、メリットでは偏光レンズの特性が現れているといえる。偏光レンズは雑光ともいわれているストレスホルモンを上昇させる光をカットするレンズであるが、このレンズを使用することで、単純に眩しさを軽減するだけでなく、運転に必要な情報はカットせずに不要な情報をカットしてくれる。

 具体的な例として有名なのが、フロントガラスへのダッシュボードの映り込みが軽減されることだ。そのほかにも、メーターパネルへの映り込みやアスファルトの照り返しなどを抑えてくれる。

 実際に偏光サングラスをかけて昼間に運転すると、確かに必要な情報が発見しやすい、運転時のストレスが減って目が疲れにくくなった印象だ。一度使うと運転するときのサングラスは偏光サングラス以外考えられないと思ってしまうほどだ。

「運転用」として考えるとデメリットもある

 しかし、偏光サングラスにも運転時に使うサングラスとしてはデメリットを感じる部分もある。それは、近年採用が増えてきたヘッドアップディスプレイが見えづらいことだ。

 これは偏光レンズのメカニズムが影響している。サングラスに使われる偏光レンズは、基本的に偏光膜と呼ばれるものを2枚のレンズで挟んだものが使われている。この偏光膜は拡大すると細かなスリット状になっているのだが、角度や位置関係によって偏光膜が干渉してしまい、ヘッドアップディスプレイの表示が見えづらくなってしまうのだ。このあたりを気にするなら、偏光ではないサングラスがオススメといえる。

 また、偏光サングラスは暑さにも注意しなければならない。偏光レンズは熱に弱いため、高温に晒されると見え方などに影響してしまう場合がある。夏場車内に置いておくのはNGだ。運転時に使うアイテムであるため車内に置いておきたい気もちはわかるが、駐車したら必ずもち歩く用にしよう。

 運転に適しているといわれる偏光サングラスだが、必ずしもすべてのドライバーが求める性能を有している訳ではない。ドライバーそれぞれがどのような点が譲れないのかをチェックして、偏光サングラスを選ぶか否かを決めて欲しい。


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西川昇吾 NISHIKAWA SHOGO

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