この記事をまとめると
■大雨や工事などの事情で臨時の速度規制が発令される場合がある
■このとき表示されている速度を上まわる速さで走ると違反となる
■検挙されることはまれだがいつも以上に安全運転が求められる
速度規制を守らないで走ると違反になる?
梅雨明け前から猛烈な暑さが続き、それに伴い大気の状態が不安定で、各地で落雷や局地的豪雨が報告されている。
このような、大雨や強風、雪、濃霧などの悪天候時、または工事などが行われる際は、状況に応じて当該区域を管轄する警察が速度規制を実施することになっていて、臨時の速度規制が発令される。
臨時速度規制は、規制速度が表示された標識やNEXCOの公式サイト、ラジオなどで告知されるが、これは注意喚起や努力目標ではなく、法的拘束力があるので要注意。
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たとえば、普段は制限速度が100km/hの区間でも、雨で50km/hの臨時速度規制が出ているときに100km/hで走り続けたら、50km/hオーバーの違反として取り締まりの対象になるというわけだ。
もっとも、臨時速度規制の目的は違反者の検挙ではなく、道路交通の安全の確保のために発令されたものなので、臨時速度規制の違反で実際に取り締まりを受けたという例はこれまで聞いたことがない。
また、臨時速度規制の速度自体、かなり根拠が不明瞭で、「普段が100km/h規制だから、悪天候時はその半分の50km/hね」といった感じで決まっている。つまり、かなり実情とかけ離れた数字になっているケースが目立つ。
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ドライバー側も、経験上「そこまで極端にペースダウンする必要はない」と判断すると、臨時速度規制を無視して、通常より若干速度を落とす程度で走り続けていることが多いようだ。
とはいえ、臨時速度規制の速度の妥当性はともかくとして、臨時速度規制が出ている以上、荒天で滑りやすかったり、視界が悪かったりしているのは間違いないので、普段よりも十分速度を落とし、車間距離を多めにとって、被視認性を高めるためにヘッドライトを点けるなどして、安全マージンをしっかり確保した運転に切り替えるのは必須だといえる。
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取り締まりの有無にかかわらず、臨時速度規制が発令されている区間では、自分の身を守るために、より慎重な運転を心掛けるようにしよう。