この記事をまとめると
■紙のカタログは廃止の流れが進んでおり複雑な思いを抱く人も多い
■デジタル版も動画や360度表示など豊富な利点を備えている
■紙とデジタルの共存こそ理想だが現実はコストが課題だ
デジタル化で消えゆく紙カタログ
気になるクルマがある。ほしいと思っているクルマがある。そのクルマのことをもっとじっくり知りたいと思ったとき、紙のカタログの存在はなくてはならないものでした。「……でした」。そうです。過去形です。一部の自動車メーカーでは紙のカタログが廃止されつつあるのです。時代の流れとは思いつつも、複雑な思いを抱いている人(とくにクルマ好きやカタログ収集家)もいるのではないでしょうか。
おそらく、この流れを止めることはできません。むしろ加速していく可能性が高そうです。遅かれ早かれ受け入れざるを得ません。
そこで、紙のカタログが廃止されデジタルカタログに移行しつつある昨今、デジタル版の優位性について考えてみました。
●動画が観られる(映像と音が楽しめる)
WEBカタログ上の動画のイメージ画像はこちら
デジタルカタログの最大の利点であり、優位性といえば動画が観られることでしょう(紙のカタログにもリンク先が指定されたQRコードがあれば閲覧することができます)。気になるクルマのデザインや走行シーン、内外装の雰囲気、音など、より実車に近いイメージがつかめます。かつてはテレビCMやディーラーのモニターで映し出されていたプロモーション映像を自身の端末で気軽に観られるようになったのはありがたい限りです。
●内外装を360度の視点で観られる
360°ビューのイメージ画像はこちら
かつては実車を確認するためにわざわざディーラーまで足を運んだものですが、まるで人の目でぐるりと眺めるように、クルマの外観や内装を映像で確認することができるのもデジタルカタログならではの利点です。しかも、実車では難しい「身長よりも上の視点」でチェックすることもできます。
●拡大・縮小ができる
WEBカタログは拡大表示が可能画像はこちら
正面から見たときの画像を拡大したい、メーターパネルのアップの画像が見たい……など、拡大や縮小が簡単にできることもデジタルカタログならではの優位性といえます。内外装の色の組み合わせを変更しつつ「寄り」と「引き」でイメージを掴むことも容易です。願わくば、もう少し画像の解像度を上げてほしいと思うこともしばしばありますが、そうなるとデジタルカタログのファイルの容量が極端に増えてしまい、読み込みに時間がかかるため、このあたりは技術の進歩を待つしかなさそうです。