この記事をまとめると
■メンテフリーと思われがちな最新モデルだが高額部品が多く維持費がかかる場合もある
■LEDヘッドライトやセンサーを内蔵するフロントバンパーなどはASSY交換が基本
■延長保証やメンテナンスパッケージがおトクになるかも制度次第となる
「新しい=安く済む」とは限らない
最新モデルであればメンテナンスフリー。いざというときは保証でカバーできるから大丈夫。果たして、実際にそうでしょうか。しかし「新しいクルマだから壊れにくいし、維持費も抑えられる」とも限りません。最新モデルでもお金がかかるところはやっぱりそれなりの費用になってしまいがちです。そんな5つのポイントをピックアップしてみました。
●巨大なタイヤとホイール
最新の高性能モデルやスポーツ系のクルマには巨大なホイールとタイヤが装着されており、それがまたカッコよく映ります。最近では国産車でも19インチ、20インチサイズを標準装備で履きこなすクルマも少なくありません。さらに輸入車ともなれば21インチ、あるいはそれ以上なんてことも。
輸入車の大径ホイール画像はこちら
ましてや、ハイパフォーマンスモデルであればあるほどタイヤの銘柄をケチるわけにはいきませんし、スリップサインが出るギリギリまで使うにも危険が伴います。その結果、純正タイヤに4本交換するだけで数十万円単位の出費となる場合も。これは必要経費として割り切りましょう。そして、ホイールは縁石などに引っかけてガリ傷をつけないように。
●センサーが埋め込まれたフロントガラスの交換
フロントガラスに「バチッ」となにかがあたったかと思いきや、みるみるヒビが。じつはこれ、数年前の筆者が運転中に遭遇したアクシデント。飛び石の直撃をくらったのです。「ウインドウリペアが可能なひび割れは500円玉サイズまで」などといわれますが、みるみるうちに500円玉サイズを余裕で上まわる長さのヒビが。これでは車検をクリアできません。この時点で交換決定です。
ひび割れたフロントガラスのイメージ画像はこちら
筆者の愛車のフロントガラスには各種センサーやテレビアンテナなどが埋め込まれており、純正品の交換がマスト。一瞬にして20万円の出費となりました。古いクルマは「新品の純正ガラスがない」という切実な問題を抱えているケースが多々あります。いっぽうで近年のモデルは、部品調達はできるものの、部品代の高さ、セットアップ代、諸費用など10万円単位の出費になることも少なくありません。車両保険を使うべきか実費で払うか。いずれにしても痛い出費です。
●パークセンサーやカメラが埋め込まれた前後バンパー交換
バンパー交換も頭の痛い出費となりがちです。というのも、障害物との接触防止用のパークセンサーがいくつも埋め込まれていたり、フロントバンパーであればACC用のカメラが埋め込まれていたり……と、現代のクルマには欠かせない装備が満載だからです。
センサーが多数埋め込まれたフロントバンパー画像はこちら
使えそうなものはそのまま流用するとしても、バンパーに埋め込まれたパークセンサーも含めたアッセンブリー交換です。当然、部品代が高くなります。これに塗装代やセットアップ代、交換工賃などを含めると、やはり軽く10万円単位の出費となってしまいます。