地下にガソリンタンクあるのに安全ってマジ!? 災害時はガソスタに避難がアリなわけ

この記事をまとめると

■ガソリンスタンドは重要なライフラインのひとつ

■資源エネルギー庁が中心となって住民拠点サービスステーションの整備を進めている

■消防法で建築基準が定められているガソリンスタンドは震災時も安全な構造となっている

ガソリンスタンドの安全性はほかの施設よりも高い

 防災の話など頻繁にしたくはないのだが、ここ1年以内くらいで起きた大きな災害のひとつが「令和6年能登半島地震」。発生したのは、2024年の元日だった……。

「平時において乱を忘れず」というわけで、思わぬ災害に備えてガソリンスタンドの話からさせてもらおう。

 ガソリンスタンドは、重要なライフラインのひとつ。避難するにしても、救援物資を送るにしても、車中泊をするにしても、ガソリンや軽油がなければ難儀する。

 国も2011年の東日本大震災以降、災害時に燃料の供給が滞ることがないよう、資源エネルギー庁が中心となって、災害対応能力の強化に取り組んでおり、地域の住民への燃料供給体制を強化し、自家発電設備を整えた住民拠点サービスステーション(住民拠点SS)の整備を進めてきている。資源エネルギー庁によると、2025年2月28日時点で、全国約3万カ所のSSのうち、約半数の1万4260カ所が住民拠点SSになっているとのこと。

 これらのガソリンスタンドは、災害などが原因の停電時にも継続して給油ができるだけでなく、じつは避難先としても注目されている。

 というのも、ガソリンスタンドはほかの施設より安全性が高いからだ。

 ガソリンスタンドは、消防法で厳しい建築基準が定められていて、一般の建物よりも耐震性、耐火性に優れた堅牢堅固なつくりが特徴。燃料を貯蔵している地下タンクは、耐震性を第一に厚い鉄筋コンクリートで作られていて、大きな地震でも変形や破損のリスクが最小になるよう考えられている。同時に地下タンクは火災が周囲で発生しても引火しない構造になっていて、そのうえ建物を取り囲むように防火壁を完備。

 1995年の阪神淡路大震災では、ガソリンスタンドの壁が火災の広がりを防ぐ役割を果たしたことも報告されているほどだ。さらに、ガソリンスタンドは外壁だけでなく、建物内部にも耐震壁が設けられているので、地震で倒壊することが少なく、阪神淡路大震災の際にも、ガソリンスタンドの倒壊や火災の被害報告はなかったといわれている。

 また、一部のガソリンスタンドでは、消防署の救急救命講習を受けたスタッフが在籍している点も、心強いところ。実際、過去には東日本大震災の際、多くの被災地でガソリンスタンドが、一時的な仮の避難所となり、飲料水やトイレの提供、ラジオやテレビによる情報提供、地図を使った道路情報の提供などが行われた例もあったぐらいだ。

 ガソリンスタンドは道路に面したわかりやすい場所にあり、営業時間も長く、市街地ならアクセスも容易なはずなので、いざというとき、臨時の避難所になると覚えておいて損はない。

 上掲の自家発電設備を備え、災害による停電時にも継続して給油が可能な「住民拠点SS」は、資源エネルギー庁のウェブサイトで検索できるので、近所の「住民拠点SS」の位置も調べておくと安心だ。


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藤田竜太 FUJITA RYUTA

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