この記事をまとめると
■1月28日は個人データの守り方を考える「データ・プライバシーの日」である
■近年のクルマはナビ履歴やスマホ連携に加えてドラレコなど生活の痕跡が残りやすい
■売る前・貸す前・返す前に最低限ここだけ消せば安心なポイントをまとめる
クルマに入っている個人情報を守るためにすべきこと
1月28日は「データ・プライバシーの日」である。1981年1月28日にプライバシーとデータ保護に関する初の国際条約「第108号条約」が調印されたことに由来し、データ保護の重要性に対する認識を高め、個人や企業が責任あるデータの取り扱いを実践することを目的としている。
そこで覚えておきたいのが、「クルマにある個人情報の掃除」だ。パソコンなどの話に聞こえるかもしれないが、クルマはもう立派なデータ端末といえる。クルマの装備に依存する部分はあるが、ナビの目的地や履歴、登録住所、スマホのBluetooth接続、場合によってはドラレコの映像まで、日常の断片が残る。厄介なのは、「自分のクルマだから、自分の情報が入っていて当然」と油断しやすい点であり、だからこそ自分の手を離れるときには消すべきなのだ。
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クルマに残りやすいデータとその削除手順は、大きくわけて3つである。
1)カーナビの登録地点・履歴
自宅や勤務先の登録地点、目的地履歴、検索履歴、音声認識の学習履歴などを削除。
2)カーナビとスマホの連動機能
スマホのBluetoothペアリング設定、連絡先同期、通話履歴を削除。また、CarPlay/Android Autoの「この車を忘れる」「登録を解除」などの項目があれば実行する。
3)ドラレコの録画映像
SDカード内にある走行・駐車時のドラレコ映像、位置情報つきの記録などを削除。または、SDカードを抜いて保管する。必要ならパソコンでバックアップしてから初期化する。
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また、売却や返却が確定しているなら、「設定の初期化(リセット)」もしくは、「工場出荷状態へ戻す」までやるといいだろう。「次の人がそこまで見るか?」と思うかもしれないが、相手がどんな人か関係なく「初期化しないと普通に見えてしまう」のが怖さだ。
ドラレコを初期化するイメージ画像はこちら
そして、クルマを売る時や代車やレンタカーの返却時にはバタバタと忙しくなってしまい、削除する作業を忘れてしまうことも考えられるだろう。そこで忘れないコツは、以下のように作業をクセとして身に染み込ませるのが有効だ。
・クルマを売却する前日に、あらかじめ家で削除の作業を済ませておく
・代車を借りた初日に、カーナビの「スマホ連携は音楽・通話だけ」など最小限にする
・代車を返却する直前に慌てないよう、あらかじめ返却の前日にリセットしておく
・定期的にデータを見返して、不要なデータを削除しておく
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データ・プライバシーの日は、難しいセキュリティの話をする日ではなく、自分の暮らしに関する個人情報をうっかり漏洩させないための日である。 クルマを手放す予定がなくても、一度ナビやドラレコの履歴を見返してみると「いらないデータが残ってるな」と気づくこともあるはずだ。気づいた日が、消す日である。