ただの砂浜のゴミを拾うだけ……じゃないからホンダなのだ! 「Hondaビーチクリーン」で見せつける技術屋魂とは!! (1/2ページ)

この記事をまとめると

ホンダは2006年から「Hondaビーチクリーン」という活動を継続中だ

■ビーチクリーナー・バタバタ・ぐるぐるという特許を取得した道具を独自開発している

■2025年度に集めたゴミは25トンに上り「技術で世のなかの役に立ちたい」を体現する

ホンダの技術を活かしたビーチクリーン活動

 砂浜のゴミ拾いは、やれば気もちいい。だが目に見えるゴミだけを拾っても、実際は砂のなかからどんどんゴミが出てくる。この厄介な問題に、ホンダが挑む「Hondaビーチクリーン」が始まったのは2006年だ。

 当初はホンダ従業員などが、わずか15人の「ビーチクリーンキャラバン隊」で始めた活動だが、全国の販売店などのホンダグループや地域の方々へと協力の輪が広がり、現在では年間参加者7000人を超える活動へと発展している。これまでに全国200カ所以上の砂浜で活動を行い、実施された回数は約400回を超え、回収したゴミは総量490トンに上るという(2021年現在)。

 ここで、ただやみくもに手で拾って終わりにしないのが、まさに技術屋のホンダらしい。ホンダは簡単操作・軽量コンパクトな「牽引式ビーチクリーナー」を独自開発した。具体的な機材と方法は、ATV(未舗装の悪路などを⾛⾏可能な4輪バギー)でけん引しながら、熊手でゴミを引っ掛ける「サンドレーキ」と、砂の表面を跳ね上げてふるいわける「サンドスクリーン」の2タイプ。このようにホンダは、活動を開始した2006年から実用的なシステムを作ってクリーン活動をしている。

 2012年には、ひとつの印象的なトピックがある。東日本大震災で被災した地域の海岸を本来の姿に戻す目的で、宮城県の東松島市にある月浜海水浴場にてビーチクリーン活動を実施した。地域の協力を得て活動が行われ、年に一度だけのような行事ではなく、必要とされる場所へ赴く姿勢が伺える。

 そして2021年。15周年のタイミングで、活動におけるシステムの効率化をもう1段進めた。ATVでけん引する、サンドレーキやサンドスクリーン(通称:バタバタ)で砂のなかにある小さなゴミを回収するのは、これまでと同様だ。それに加えて、湿った波打ち際などでも砂をふるい落とせる回転式スクリーン(通称:ぐるぐる)が新しく登場し、砂浜の状態にあう清掃手段を増やして活動範囲が拡大された。

 そしてこれらの技術は、WIPO GREEN(環境技術の提供者と希望者を結ぶ、世界的なオンライン・プラットフォーム)に登録されているという。つまり善意の活動だけでなく、現場で通用する確かな技術を磨いてきたということだ。


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