究極のフェラーリといえば世界にたった1台のワンオフモデル! 最新作「HC25」は恐らく非電動V8エンジンモデルの最後を飾るモデル!! (1/2ページ)

この記事をまとめると

■フェラーリが限られた顧客だけに製作するワンオフモデルの最新作を公開

■F8系ワンオフ第3弾の「HC25」は次世代デザインを先取りした1台

■非電動V8ミッドシップの終焉を象徴し次世代に橋渡しをする特別なフェラーリだった

フェラーリのワンオフモデルの最新作は「HC25」

 フェラーリには、限られた顧客だけがたどり着ける究極の世界がある。それが、「ワンオフ」と呼ばれる完全特注モデルだ。ワンオフモデルは一般的な限定車とはワケが違う。フェラーリのカスタマーのなかでも特別であるとフェラーリに認められた顧客にだけフェラーリがオファーして実現する。デザインやコンセプトをフェラーリ本社と共同で作り上げ、「世界に1台だけのフェラーリ」を生み出す超特別なプロジェクトだ。価格も非公開だが、ウワサでは数億円が当たり前ともいわれる。

 そんなフェラーリのワンオフ最新作が、2026年5月15日、テキサス州オースティンで開催の「フェラーリ・レーシング・デイズ」にて公開された「HC25」だ。今回はこのHC25の魅力をより明確にするために、同じくF8プラットフォームをベースに作られたワンオフモデルと比較しながら紹介したい。

 F8プラットフォームをベースにしたワンオフモデルはHC25が3台目となる。

 最初の1台となったのが、2022年発表の「SP48ウニカ」だ。F8トリブートをベースにした2シーターのベルリネッタで、フラビオ・マンゾーニ率いるフェラーリスタイリングセンターがデザインを担当。3Dモデリング技術を駆使した完全新設計のボディを纏い、バンパー内に移設されたフロントブレーキ用エアインテークやリヤウインドウをもたない大胆なリヤエンドが特徴だ。

 外装パネルは最新の3D設計手法であるパラメトリックモデリングと試作車を製作するプロトタイピングによって再設計され、フロントフェイシア、サイドインテーク、リヤまですべてが作り直された。走りよりも「彫刻」としての完成度を優先したスタイリングが印象的な一台となっている。

 続く2台目が、2023年の「SP-8」。F8スパイダーをベースにしながら、リトラクタブルハードトップを廃した完全なバルケッタに仕立てられた真のオープンカーだ。前半がグロスブラックの生カーボン仕上げ、後方がシルバーという2トーンのボディカラーが印象的で、フロントグリルは3Dプリントの一体成型品を採用する。

 インテリアにはネイビーブルーのレーザーエッチングアルカンターラ、グラデーション効果のあるクロス、イリデッセント効果(虹のような色彩効果)のあるツイル生地のカーペットが使用された。台湾のオーナーの元に届けられたこの1台は、ハードに使われることを前提としたスパルタンなロードスターだ。


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