この記事をまとめると
■スマートグラスは使い方次第で安全運転を妨げる可能性がある
■画面表示や音声によって前方への注意や周囲の音の聞き取りが損なわれるおそれがある
■度付きレンズの使用時でも運転の妨げになる機能は避けるべきだ
着用自体は違法ではないが……
スマートウォッチをはじめとするスマートフォンと連携したウェアラブルデバイスを身につけている人のなかには、スマートグラスに興味があったり、実際にスマートグラスを着用したりしている人もいるでしょう。では、運転するときにスマートグラスを着用するのは問題ないのでしょうか。今回は、スマートグラスを運転中に着用してもよいのか考察します。
スマートフォンと連携したり、デバイスそのものの機能を利用したりすることでさまざまな情報を視界に直接表示するスマートグラスは、メッセージの確認や音声通話などができるだけでなく、画像や映像の撮影、音楽や動画の視聴、拡張現実(AR)やAI(リアルタイム翻訳など)など、さまざまな機能を使うことができる端末として注目されています。
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また、スマートグラスをうまく使えば、スマホに表示されているナビゲーション画面やスマホと連携したディスプレイオーディオに視線を移す頻度が減る可能性もあるでしょう。多彩な機能を使うことができるうえに、直接視界に表示できるスマートグラスは、便利なデバイスといえるものの、使い方次第では運転に悪影響を及ぼす可能性があります。
視界のなかにメッセージや必要な情報などを直接表示するスマートグラスを運転中に使った場合、前方視界を妨げてしまう可能性があります。たとえば、メッセージやWebサイトを閲覧したり、ナビゲーション画面を表示したり、動画を再生したりすると、前方の交通状況に注意を向けていない状態になる可能性が高いです。
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このように、前方視界を妨げる機能を使用した場合、安全運転義務違反になることが考えられます。また、お気に入りの音楽を楽しんだり、通話の声を聞き漏らしたりすることがないよう音量を上げた場合、運転中に必要な音(緊急車両のサイレンやクラクションなど)を聞き取れなくなる可能性があります。
このようなことから、スマートグラスは運転中に着用しても問題はありませんが、運転の妨げになる機能の使用は控えるべきだといえるでしょう。
スマートグラスのなかには、度が入っているレンズを装着できるタイプもあります。このようなスマートグラスを日常的に使用している場合は、運転中もスマートグラスを着用せざるを得ません。度が入ったレンズを装着しているスマートグラスを着用して運転するときは、前方視界を妨げることがないよう、一部機能の使用を自粛したり、運転中に必要な音が聞こえなくなるような音量にしたりすることがないよう注意する必要があります。
なお、現時点(2026年10月現在)において、運転中にスマートグラスを着用することに関する法律および取り締まりなどが明確に定まっていません。そのため、今後少しずつ法整備が進んでいくでしょう。