この記事をまとめると
■個性の異なる4台の最新ポルシェに試乗
■4台それぞれの技術とキャラクターを比較
■どのモデルも「ポルシェらしさ」は健在でそれぞれ走る楽しさは異なる
最新ポルシェ4台を乗り比べて見えてきたそれぞれの個性
ポルシェといえば、やっぱり「911」。そう思っている人は多いはず。でも、いまのポルシェを語るなら、911だけを見ていてはもったいない! というわけで今回は、4台の最新ポルシェに試乗してみました!
伝統の水平対向エンジンに電動化技術を組み合わせた「911タルガ4 GTS」、圧倒的なパワーを誇るフル電動SUV「カイエンターボエレクトリック」、ブラックの装いが魅力的な「タイカン4ブラックエディション」、そしてスポーツカーの走りと実用性を兼ね備えた「マカン4Sエレクトリック」。
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エンジンを搭載するスポーツカーから、最先端の電気自動車まで。ボディタイプもパワートレインも異なる4台ですが、そこには共通する「ポルシェらしさ」を感じられるのでしょうか? 今回は、それぞれの技術とキャラクターを比較しながら、最新ポルシェが提案する「走る楽しさ」を探ってみます!
まずは、やっぱり気になる911から。
「911タルガ4GTS」は、伝統的なスタイルと最新技術の組み合わせが魅力のモデルです。ルーフの一部を開閉できるタルガは、クーペの美しいシルエットとオープンエアの開放感を両立します。屋根を開けて走る気もちよさは、スペックの数字だけでは表せません。
ポルシェ911911タルガ4GTSと吉田由美さん画像はこちら
そして、992.2世代のGTSで注目したいのが、新しい「T-Hybrid」システムです。搭載するのは、排気量3.6リッターの水平対向6気筒エンジン。そこに電動ターボチャージャーと8速PDKに組み込まれたモーターを組み合わせています。システム最高出力は541馬力、最大トルクは610Nm。スポーツクロノパッケージ装着車の0-100km /h加速は3.1秒、最高速度は312km /hに達します。
ここで大切なのが、「T-Hybrid」が単にモーターの力を加えたハイブリッドではないということ。電動ターボチャージャーは電気の力でターボの過給圧を素早く高め、アクセルを踏んだときの反応を鋭くし、ターボラグを抑えます。さらに、排気エネルギーを電力に変換する機能も備えています。PDK内のモーターも加速をアシストし、回生時には発電機として働きます。
ハイブリッドと聞くと、燃費をよくするための技術というイメージが強いかもしれません。しかし、この「T-Hybrid」では、走りの気もちよさを引き上げることも大きな目的になっています。
もちろん、電動化しても水平対向6気筒エンジンのサウンドや、アクセル操作に応じて高まるエンジンの鼓動は健在。「これぞポルシェ」とニヤニヤしてしまいます。電気の力で応答性を磨きながら、内燃機関ならではの魅力を残しているのがポイントです。
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さらに、PASM(ポルシェ・アクティブ・サスペンション・マネジメント)やリヤアクスルステアリングなど、走りを支えるシャシー技術も見どころ。後輪を操舵することで、高速域での取りまわしのよさも兼ね備えます。
試乗したときは、まさにオープン日和! オープンエアの気もちよさと最新の電動化技術、そして911ならではの走り。その3つを同時に楽しめるのが「911タルガ4GTS」なのです。
次は、スケール感もパワーも桁違いの「カイエン ターボ エレクトリック」。大型SUVでありながら、ローンチコントロール作動時のオーバーブースト出力は、なんと1156馬力! 0-100km /h加速は2.5秒、最大トルクも1500Nmという、スーパーカー顔負けの数字を叩き出します。
といっても今回は、そんなスピードを出すこともなく、ローンチコントロールも使っていません。じつは「カイエンターボエレクトリック」は、東京で開催された「2026 TDK Tokyo E-Prix」のなかの「ホットラップ」で助手席体験済み。プロのレーシングドライバーによる運転で、フォーミュラEのコースを走るというプログラムがあり、その際に乗ったのが日本初公開されたばかり、発売前の「新型カイエン ターボ エレクトリック」でした。
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電気モーターは、発進直後から力強いトルクを発生します。エンジンの回転数を上げたり変速を行ったりする必要がないため、大きな車体を一気に前へ押し出せるのです。
しかも、このクルマのすごさは直線加速だけではありません。注目したいのが、車両後部の左右に配置された可動式の「アクティブ・エアロブレード」です。走行状況に応じて空気の流れを整え、空力性能を最適化します。高速走行時の安定性や効率を高めるための仕組みで、見た目のインパクトだけで終わらない機能性も魅力です。
さらに、電子制御サスペンションやエアサスペンションなど、ポルシェが磨き続けてきたシャシー技術も重要なポイント。大きくて重いSUVだからこそ、加速だけでなく、曲がる、止まる、乗り心地を整えるといった総合力が問われます。
充電面では800Vの電気システムを採用し、条件が整えば最大400kWの直流急速充電に対応。日本仕様のWLTCモードによる一充電走行距離は最大629km。圧倒的なパワーだけでなく、長距離移動を想定した実用性にも配慮されています。
家族や荷物を乗せられるSUVでありながら、驚異的な加速性能を手に入れた、ポルシェの電動化技術を象徴するモデルです。