空港から出たレンタカーが「ネズミ捕り」の標的!? 

空港から出たレンタカーが「ネズミ捕り」の標的!? 

広島空港から移動するのに一番便利なレンタカーで出発すると…

 先日所要があり広島まで飛行機で出掛けたのですが、いやはや広島空港は本当に不便です。

 ともかく広島市の中心地からとんでもなく遠い。しかも標高330メートルの山の上にムリヤリ滑走路を引いたものですから、電車もモノレールも通っていない。来広者が市内へ向かうには、タクシーかリムジンバス、或いは自分でレンタカー運転するしか道がないのであります。

  

「日本一不便な主要空港」としてその名も高い広島空港。今年の4月14日には、アシアナ航空機が計器着陸装置アンテナをなぎ倒して着陸失敗事故を起こしたことで、その名を不動のものにしました。遠くに見えるのがアシアナ航空の飛行機(編集部撮影:2015年4月16日)だ。
画像はこちら 「日本一不便な主要空港」としてその名も高い広島空港。今年の4月14日には、アシアナ航空機が計器着陸装置アンテナをなぎ倒して着陸失敗事故を起こしたことで、その名を不動のものにしました。遠くに見えるのがアシアナ航空の飛行機(編集部撮影:2015年4月16日)だ

 バスは時間が掛かるし、タクシーは高い。レンタカーでの移動が最も合理的です。

 空港内には各レンタカー会社のカウンターが並んでおり、ネットで予約した旨を告げるとワンボックス車に案内され、少し離れた駐車場に連れて行ってくれます。免許とクレジットカードを提示し、ありきたりの注意事項を早口で聞かされ、クルマの周囲をグルっと回って傷の有無を確認すると、ものの2分でクルマを貸してくれる。この辺の手際の良さはさすがです。

 で、エンジンをかけて発進しようとした所で、レンタカー屋の兄さんが、「あの……お客さん……」と口ごもる。「高速を使われますよね?」。無論、広島市内へ向かうには高速を使うのですが、彼はいったいなにが言いたいのでしょう?

「ええ、そのつもりです」「でしたらあの……スピードの出しすぎには十分注意して下さい。特にその……高速に乗るまでの間は」「はぁ?」「ですからあの……スピードには注意して下さい」。

 ここで漸くハハーンと気が付きました。つまり彼は「高速までの間に、ネズミ捕りをやっているから気をつけて下さい」と暗に教えてくれているのです。しかしレンタカー屋があからさまに「この先でネズミ捕りをやっていますよ」とは言えないので、こうしてヘドモドしながら遠回しに教えてくれているのです。

  

こりゃスピード出ちゃいますわなぁ。でも目を凝らしてよくご覧になってください。橋の下に誰かが潜んでいるのが分かるでしょう
画像はこちら こりゃスピード出ちゃいますわなぁ、片側二車線がガラガラです。でも目を凝らしてよくご覧になってください。橋の下に誰かが潜んでいるのが分かるでしょう

 空港から山陽道へ向かう道は、二車線の長い下り坂で“高速っぽい”造りになっている。自然とスピードが出てしまいます。先ほどの兄さんの忠告に従ってゆっくり走っていると、果たして橋の下に身を潜めて、お巡りさんが速度計測をしているではありませんか!

ここまで近づくと分かりますが、ここでレーダーに気付いたって「時既に遅し!」です。無線で「はい“わ”ナンバーの白のカローラ」とこの先に控えている取り締まり軍団に伝えられ、手持ちの「止まれ」の旗に止められて、あえなく御用となる訳です。
画像はこちら ここまで近づくと分かりますが、ここでレーダーに気付いたって「時既に遅し!」です。無線で「はい“わ”ナンバーの白のカローラ」とこの先に控えている取り締まり軍団に伝えられ、手持ちの「止まれ」の旗に止められて、あえなく御用となる訳です

地元ナンバーの方々は、この場所が「ネズミ捕りの名所」であることを先刻ご承知のようで、空いているのに妙にゆっくり走っている。ここで捕まっているのは“わナンバー”のレンタカーばかりです。何キロオーバーで捕まったのでしょう。ガックリとうなだれるお父さんの後ろ姿が悲しいです。

ご愁傷さまです。心よりお悔やみ申し上げます。
画像はこちら ご愁傷さまです。心よりお悔やみ申し上げます

 ネズミ捕りは、正式には「有人式一般速度取り締まり」と言います。

 昔は「坂道やカーブの道では正確な計測が出来ない」、と裁判になった事もありましたが、最近はどうなのでしょう。計測器の精度が上がり、多少の坂なら測れるようになったのでしょうか。

 しかし空港を出て僅か1キロの場所でネズミ捕りとは……。楽しい筈の旅行の出鼻をガツンと挫かれてしまうのですから、広島県警も意地が悪い。女性連れで旅行に来た人なんか最悪ですね。ちょっとスピードを出して良いところを見せようとしたらこのザマですもの。まあスピードを出すほうが悪いのですが…。
読者諸兄も知らない土地で運転される際は、安全運転とともに地元での情報収集を怠りなく!

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