高齢者も長距離を走り、先進安全ニーズは高い!?

高齢者にとって「マイカーは行動範囲を広げてくれる」存在

 会員数650万人と多くのシニアに向けて宿泊予約サービスを提供している、株式会社ゆこゆこが、同社のメールマガジン会員(50歳以上)を対象にカーライフに関するアンケート結果を実施、興味深い結果を得ることができたという。WEB CARTOP

 全体として所有しているクルマでもっとも比率が高かったのはセダンの32.3%、2位は軽自動車の23.0%で、ミニバンやSUVの人気が低いのは年齢層の嗜好を感じさせる。そうしたクルマ選びをしている50代~70代以上においてクルマというのは自己表現の手段かといえばさにあらず。あくまでも移動手段であり、行動範囲を広げてくれる道具という認識が強い。とはいえ、半数近い42.5%が「運転を楽しむもの」としてマイカーを捉えている。

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 そのため、自動車旅行での範囲は想像以上に広く、最大500km以上の行程も走ってしまうという回答者が3割以上もいたという。加齢による反射神経の鈍化なども問題視される昨今だが、高齢者でも積極的に運転を楽しんでいるという実情が見て取れる。もちろん、社会的に「高齢者の運転免許返納」が話題になっているので、運転に自信がなくなったら返納したいという人も少なくない。今回のアンケートでも70代以上では60.8%が返納を意識していることがうかがえる。

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 つまり、このアンケートからは長距離ドライブを楽しむ積極性と、運転スキルへの不安という二面性が浮かび上がってくるわけだが、そのギャップを埋めるためのテクノロジーである『運転支援システム』についての質問では、8割以上が肯定的。すでに10.9%が運転支援システム付きのクルマを所有しており、73.7%は運転支援システムに関心があると回答している。

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 自動運転のような先進安全技術について、柔軟な若者は受け入れやすいが、高齢者ほど否定的という見方もあったが、株式会社ゆこゆこが実施したアンケートからは、高齢者においても先進安全技術を受け入れる土壌ができているという印象を受ける。

「自動ブレーキ」といった言葉が、様々なメディアで見受けられる現在、先進安全技術が普及期に入ってきたことを実感させるアンケート結果といえそうだ。

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山本晋也 SHINYA YAMAMOTO

自動車コラムニスト

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