知っていますか? SUVにもあった280psカー!

知っていますか? SUVにもあった280psカー!

規制値一杯のハイパワーエンジンを搭載した2車種

 1980年代に交通事故増大に伴い、1989年に運輸省(現・国土交通省)によって日本自動車工業会に要請された馬力規制。これにより2004年まで15年間に及ぶ280ps自主規制がスタートしたのだった。WEB CARTOP

 1989年当初はフェアレディZとスカイラインGT−Rの2台しか280ps車は存在しなかったが、2004年の規制撤廃まで26車種(型式変更とメーカー改造車は省く)が自主規制値に到達した。そのほとんどがスポーツモデルもしくは大排気量セダンだったが、じつはSUVもあった。

 まずは1997年に登場したパジェロ・エボリューション。1997年からのパリ・ダカールラリーのレギュレーション変更に伴い、ラリー参戦のホモロゲ?ション取得のため2代目パジェロの2ドアモデルをベースに開発されたエボリューションモデルだ。エンジンは3.5リットルV型6気筒DOHCに可変バルブタイミング機構の「MIVEC」を組み合わせ、ベースモデルの245ps/35.0kgmから280ps/35.5kg−mまでパワーアップ。WEB CARTOP

 SUVで初めて自主規制値に到達したパジェロ・エボリューションは、エンジンのみならず、リヤサスペンションの型式変更、トレッドの拡大。世界初のフルタイム・パートタイム複合の4WDシステムであるスーパーセレクト4WD。そしてヘリカルLSDとビスカスを装着したハイブリッドLSDなどラリーを制覇するために当時の三菱の技術を詰めんだスーパーモデルであった。WEB CARTOPもう1台は2001年に登場した初代エクストレイルのGT。エクストレイルは「4人が快適で楽しい、200万円で使えるSUV」というキャッチフレーズで登場したライトな感覚なモデルだった。しかしGTは、ベースモデルに搭載された新世代2リットル直列4気筒DOHCのQR20ではなく、1世代古い2リットル直列4気筒DOHCのSR20というエンジンを搭載。WEB CARTOP

 これに可変バルブタイミングリフト機構のネオVVLとターボをドッキングすることで280ps/31.5kg?mを発揮した。ちなみに日産自動車として2リッター車で唯一の馬力規制値到着車であり、国内初の280psのAT車であることも付け加えておく。当時はS15型シルビアも現役であったにも関わらずこのエンジンが搭載されなかったのは2WDではこの出力を受け止められないという判断からか? WEB CARTOP

 高出力に対応するためにピストン、コンロッドも専用品であり、ブレーキを大径化するなど各部は強化されているが、外観の変更点はバンパー/フロントグリルのみ。パジェロと異なり、高性能モデルっぷりを全面に押し出していないさり気なさも通好みだった。現在では欧州車を筆頭に高性能SUVモデルが数多く登場しているが、そのハシリは日本車だったのかもしれない。

  

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