【注意】自動ブレーキはシステムにより効果に大きな差がある! (1/3ページ)

デバイスだけでも4種類がある

「事故を防ぐ、起こさない」ということを意味する予防安全性向上に大きく貢献する、自立自動ブレーキの装着車の急速な増加に伴い、自立自動ブレーキに対する関心も大きくなっている。「クルマを買い替えるなら自立自動ブレーキ付きにしたい」と考えている人も多いことだろう。

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 しかし、ひと口に自立自動ブレーキといっても価格、価格と大きな関係を持つシステムの方式、そして最終的な性能には大きな違いがあり、慎重に選ぶ必要がある。そこで今回は自立自動ブレーキのシステムの違いなどを解説する。

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※自立自動ブレーキは、後述するセンサーやカメラの情報からクルマが危険を察知するとブレーキを掛けるというもの。クルマが自律自動ブレーキを掛けるためには、クルマがブレーキを掛ける働きももつVSCやVDCと呼ばれるスタビリティコントロールも必須となる。

  

●自立自動ブレーキを作動させるのに必要な情報を得るためのデバイス

 簡単に紹介すると

・赤外線レーザー:
近くの物体を把握する

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・ミリ波レーダー:
主に遠くの物体を把握する

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・単眼カメラ:
1つのカメラで、車両に代表される物体、歩行者、道路の白線、道路標識の内容を把握する。ハイビームとロービームを自動で切り替えるシステムの情報源としても使われることもある

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・ステレオカメラ:
2つのカメラを人間の両目のように使い、物体、歩行者、道路の白線といった交通の状況を単眼カメラより正確に把握する

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●各デバイスのメリット・デメリット

 赤外線レーザー、ミリ波レーダー、カメラのメリット、デメリットに関しては、実際の使用では当てはまらないケースも多々あるが、一般的には

・赤外線レーザー/ミリ波レーダー

メリット:
雪、豪雨、霧といった悪天候に強い

デメリット:
歩行者や白線などは情報の形態が画像ではないので認識できない

  

・カメラ

メリット:
歩行者、白線、標識などが認識でき、ステレオカメラのような高性能なカメラであれば自立自動ブレーキや先行車追従型のアダプティブクルーズコントロールを作動させるために必要な情報をカメラだけで得られる

デメリット:
悪天候や逆光といった悪条件に弱い

 と言われている。

  


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