【注意】エンジンがかかっていても渋滞中にバッテリーが上がることがある (2/2ページ)

バッテリーが元気な状態なら2時間程度の渋滞は問題ない

 というわけで、夏場の渋滞で、エアコン、ライト、ワイパー、オーディオ、ブレーキランプを同時に使い、アイドリングが長時間続けば、最悪、エンジンがかかっているのに、バッテリーが上がり、その場で動けなくなってしまう可能性もある!

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 もっとも、バッテリーが弱っていなければ、2時間ぐらいの渋滞なら電力不足で止まる心配はないので、行楽シーズン前には、一度バッテリーの点検を。ちなみにAさんの場合は、バッテリーの劣化が原因ではなく、オルタネーターの経年劣化で発電容量が半減してしまったのが、バッテリー上がりの原因だった。web-cartop0_2

 オルタネーターは耐久性のある部品なので、10年ぐらいは問題ないが、それ以上使っている人は、バッテリーを交換する際にでも、発電量をチェックしてもらうことをおすすめする。web-cartop001

 オルタネーターのトラブルで多いのは、ICレギュレータ、ダイオード、ベアリングの順。ブラシの摩耗は思ったほどは進まない。AさんもICレギュレータが劣化して、通常走行時はともかく、アイドリング付近の発電量が激減していたとのこと。web-cartop003ICレギュレータがトラブルと、チャージランプが点灯しないこともあるので、古いクルマで、バッテリーの寿命が短いと感じる人は、オルタネーターを疑ってみるといいだろう。web-cartop005

 オルタネーターが劣化した場合、リビルド品が保証付きで安価に出回っていているので、これを利用するのがベスト。中古品は安心できないし、現品をO/Hするより手っ取り早い。

 (文:藤田竜太)


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