かつてはオリジナル車を生産する自動車メーカーだった
マツダ・ロードスターの兄弟車といえる「アバルト124スパイダー」、フィアット500のハイチューン仕様といえる「アバルト500/595/695」シリーズをラインアップするABARTH(アバルト)は、フィアット車のスポーティブランドという位置づけだが、かつては自動車メーカーだった。![web-cartop_11](https://www.webcartop.jp/wp-content/uploads/2016/09/WEB-CARTOP_11--680x453.jpg)
創業者であるカルロ・アバルトによって1949年に設立された「アバルト&C.」社は、もともとオリジナルモデルを生産する自動車メーカーだった(とはいえ、エンジンはフィアットから供給を受けていた)。
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そのエンブレムは、カルロ・アバルトの誕生月の星座にちなんだサソリが描かれたもの。主にフィアット系量産車をベースとしたチューニングカーやコンプリートカーのビジネスで成功した1960年代に、サソリのエンブレムへの憧れは高まったと言われている。![WEB CARTOP](https://www.webcartop.jp/wp-content/uploads/2016/09/160I5586-680x453.jpg)
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しかし、チューニング技術やコンプリートカーへの高い評価と裏はらにモータースポーツへの傾倒はビジネスの危機を呼び、1971年にはフィアットに吸収されてしまう。意外にも、独立した自動車メーカーとしては20年余りの歴史しかないのである。![web-cartop_1_59](https://www.webcartop.jp/wp-content/uploads/2016/09/WEB-CARTOP_1_59--680x453.jpg)
以後、フィアットのモータースポーツやハイパフォーマンスモデルに「ABARTH」の名前を残してきたが、1980年代に会社組織としての「アバルト&C.」は消滅してしまう。![WEB CARTOP](https://www.webcartop.jp/wp-content/uploads/2016/09/IMG_6086-680x510.jpg)
その「アバルト&C.」が復活したのは2007年。日本の上陸したのは2009年、フィアット500をベースにエンジンやサスペンション、ブレーキなどを強化したアバルト500の導入によって、サソリ・エンブレムは再び輝きを取り戻したのであった。![WEB CARTOP](https://www.webcartop.jp/wp-content/uploads/2016/09/IMG_0355-680x453.jpg)
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124スパイダーにしても、海外ではフィアット124スパイダーとして売られている地域もある。つまり、「アバルト」の名を冠しているということはハイチューンバージョンであり、日本のユーザーにスポーツカーとして提供したいという思いの現れだ。![WEB CARTOP](https://www.webcartop.jp/wp-content/uploads/2016/09/C360_2016-08-18-20-56-48-446-680x432.jpg)