【試乗&ムービー】タフギアの日産エクストレイルはどこまで安全・安心か? (1/2ページ)

テストコースで自動ブレーキなどの予防安全装備を徹底チェック

 アウトドアやこれからの季節にウインタースポーツを楽しむ人など、タフな環境やアクティブな使用シーンを強く意識して作られた、日産の主力SUVモデルがエクストレイル。好調な販売を続けており、注目している方も多いと思うが、今回は、今注目されている予防安全機能を日本自動車研究所のテストコースで試したので紹介しよう。

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そもそも日産は、この予防安全装備の普及がとても大切だと考えている。それは特定のクルマだけではなく、同じ道を走るすべてのクルマの予防安全性能が上がることが、安全性を飛躍的に高める源だと考えているからだ。そこで人間の目の代わりとして、クルマの周辺環境を認知するセンサーの役割にカメラを積極的に使う。

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もちろん他メーカーで主流になっているミリ波レーダーもスカイラインなどでは使っているが、クルマの前方特等席に設置スペースを求めるので、冷却や全長に影響を及ぼすうえに装置自体が高価。

 そこで比較的安価なうえに、バックミラー上という室内デッドスペースにモデルを問わず搭載できる汎用性から、エクストレイルではカメラを選択している。しかも日産は、カメラを2つ使ったステレオタイプではなく、単眼のモノラルタイプを使用。

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 人間でいえば、2つの目で立体的に対象物を捉えて距離を測るのではなく、片目で物体の形状と絶対的な大きさの変化から距離などを測る画像処理能力が求められる方式を採用している。これは普及の観点から選択したものだ。

 もちろん普及しても性能が低ければ意味がないのだが、その能力の安定感に驚かされた。まずは「ぶつからないクルマ」を目指す上で運転支援機能の要でもあるエマージェンシーブレーキ。クルマと人に見立てた障害物パネルで試したのだが、見事に反応。感心させられたのが、カメラタイプが苦手とする、冬場の早朝の強い逆光環境でも、的確に障害物を識別して緊急ブレーキが作動したことだ。

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また魅力に感じたのが、ドライバーへの告知の仕方。そもそも、緊急ブレーキなどはあくまでも運転支援であり、責任はドライバーにあるため、大事なのはドライバーとの協調。使いやすく、ストレスに感じずに、それでいて的確な支援での安全性の底上げが欲しいのだ。ドライバーが違和感を感じて機能をオフにされては元も子もない。

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その観点では、過剰に反応することもないうえに、早目から障害物を発見して、まず警告、そして緩やかにブレーキ、最後に緊急ブレーキという段階を的確に踏んでいるのが良い。あくまでも主体はドライバーに回避行動を促すこと。強い自動ブレーキは、ドライバーからの反応がなく、衝突不可避となってから作動。この徹底感がある。

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ちなみに単眼カメラの苦手分野は高速走行。画像の処理能力の限界もあり、エクストレイルだと10〜80km/hの速度域で作動する。また障害物と相対速度差が30km/h以下であれば衝突を回避できる可能性が高く、当然、相対速度差が大きい場合は衝突する。しかしノーブレーキで衝突するより被害は軽減される。何にせよ過信は禁物だし、お世話にならないことが望ましが、いざというときには頼りになる機能であることは間違いない。

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