路駐車両をウインカーを出さずにはみ出して避けるのはあり?

進路変更の意思を伝えないと違反になる!

 日本の道路の道幅を考えれば、路肩にクルマが止まっていたら、進路変更を余儀なくされる。そして、進路変更をする以上、あらかじめウインカーを出して、進路変更の意思を周囲に伝えないと違反になる。

 道路交通法では、「進路変更をする3秒前に進路変更の合図を出す」と定められているので、駐車車両に気付き、進路変更を行う3秒前に、右方向にウインカーを出し、再び元の車線に戻る前に左ウインカーを出して、進路を変えるのが、ルールに則った走り方だ。

 しかしながら、今の日本にはどういうわけか、このウインカーを出し渋ったり、薄暮時になってもヘッドライトをつけない人が非常に多い。以前、WEB CARTOPでも「日本で一番ウインカー合図を出さない県とは?」という記事を紹介したが、ウインカーを出さない人の心理はどういったものなのだろう?

・単純にめんどくさい

・電気を使うのは、なんかもったいない気がする

・ウインカーなど出さなくたって、(進路を変えたり、曲がることは)わかるだろ

・合流などで早めにウインカーを出したら、車間を詰められたなど、嫌な思いをしたことがある

・ゆっくり走れば大丈夫

 いずれも身勝手な言い分で、クルマ社会の最低限のコミュニケーションすら省いているという意味で、ドライバー失格、までは言い過ぎだろうか。

 厳密に進路変更の3秒前でなくても構わないが、直前ではなく、やはりある程度余裕のあるタイミングで、きちんとウインカーは出してもらいたいものだ。

 蛇足だが、都市部・郊外を問わず、いたるところで見かける「追越しのための右側部分はみ出し通行禁止」の標識がある道であっても、駐車車両を避けるために車線の右にはみ出すのは、「追越し」が目的ではないので問題ない。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

モータリングライター

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