【疑問】その定番チューニングは本当に効果がある? (1/2ページ)

信頼のおけるパーツなら効果はあるが場合によってはネガな要素も

 クルマの性能を引き出すためのチューニング。とはいえ、効果が疑問のメニューもある。今回は定番チューニングメニューのなかから、いくつか検証してみよう。

①タワーバー

 ボディ補強パーツの代表格。タワーバー。蓋の開いた弁当箱のような箱状になっているエンジンルームの上部をつなぐ一本の棒。スポーツカーを中心に、自動車メーカーでも純正採用していることからもわかるとおり、効果は十分期待できる。ボディが弱いクルマなら、ステアリングの切れとサスの動きがよくなることを体感できるし、ボディが強いクルマでも、ボディのヘタレやヤレを防ぐ効果がある。取り付け部がしっかりしていて、強さのあるパイプのものを選ぼう。

②エアクリーナー

 純正のエアクリーナーよりも、吸入抵抗の少ないスポーツクリーナーに交換すれば、吸気ロスが減って、エンジンのパワー&レスポンスが上がる。ただ、NAエンジンでは10馬力も変わらないので、体感でその差を感じるのは難しいかも? もっともエアクリーナーは消耗品なので、交換タイミングが来たときに、純正品の置き換えタイプ(純正形状)のスポーツクリーナーを入れてみるのはアリだろう。

③マフラー

 エアクリーナーと並ぶ、チューニングの第一歩ともいえるマフラー交換。最近では車検対応の静かなマフラーで、なおかつ排気効率がいいものも多く、ターボ車ではとくにパワーアップが期待できる。また、純正マフラーは一部スチール製のものが多いので、社外のオールステンレス、あるいはチタンマフラーにすることで、経年劣化や腐食の心配もなくなり、ルックス的にも向上。サウンドチューンもできるし、モノによっては軽量化も図れる。

④軽量ホイール

 タイヤ・ホイールなどのバネ下重量は、軽くなればなるほど、タイヤの路面追従性もよくなり、接地性、乗り心地、燃費に好影響を与えるので、より軽いアルミホイールに交換する意義は意外に大きい。ただし、軽さと強さは反比例するので、あまり軽いと曲がったりゆがんだりしやすくなる(どんなアルミホイールも、じつは消耗品)。高性能ホイールになれば、軽くて強いものもあるが、コストは高い……。また、インチアップもバネ下重量が重くなることにつながる。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

モータリングライター

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日産スカイラインGT-R(R32)/ユーノス・ロードスター(NA6)
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