【停止線や前のクルマとの距離が空いてしまう】クルマの前端位置の掴み方とは?

パイロンや風船を使えば20-30分程度でマスターできる

 クルマの前方の車両感覚、バンパーすれすれの位置もちょっとわかりづらい車両感覚のひとつ。壁や前のクルマに対し、ぎりぎりのところで停車したつもりでも、クルマを降りてみるとまだまだ余裕があったというケースが多いのでは?

 より正確な車両感覚をつかむには、バンパーやクルマが傷つかないモノに、軽くタッチさせる練習をするのが一番手っ取り早いはず。たとえば、駐車場などで、軽くて柔らかい素材(ゴム製より樹脂製がオススメ)でできたカラーコーン(パイロン)に、タッチするまでゆっくり前進してみる。

屋根付きの駐車場なら、先端に5円玉をつけた紐を垂らしておいて、その紐に触れるまでゆっくり前進。あるいは、フロントバンパーの先に、大きく膨らませた風船を両面テープでくっつけて、壁に向かってパーンと割れるまで前進なんて練習も……。

 その他、電柱のステーワイヤー(斜めの支線)の黄色い樹脂製のカバーに、こっそり、ゆっくりタッチして練習するツワモノもいると聞いたが、これは公共のものなので、タッチする相手は自分で用意したものにしてほしい。

 タッチ系以外の練習としては、駐車場の白線などにバンパーの先をピッタリ合わせ、その白線の先(延長線)が、右のドアミラー(左ハンドル車なら左のドアミラー)に対し、どの位置にあるかを目安にする方法もある。一般的には、ドアミラーのやや下のところに、フロントバンパーの前端の延長線が見えるはず。(いつも、正しいドライビングポジションで着座するのが前提)自信のない人は、はじめのうち、誰かにアシスタントになってもらって、ギリギリの位置まで誘導してもらいながら練習すれば安心。

 自分なりの目安、感覚の手掛かりを見つければ、苦手意識も解消。他人の迷惑にならないところで、20~30分練習するだけで、かなりの成果が期待できるので、ぜひトライしてもらいたい。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

モータリングライター

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