【美人自動車評論家】吉田由美の「男らしすぎるアストンマーティンの戦略」

2020年まで自動運転は採用せず3ペダルMTを販売し続ける!

「アストンマーティン ヴァンキッシュS」が日本でも発表されました。「ヴァンキッシュS」は、6リッターV型12気筒エンジン、8速タッチトロニックⅢトランスミッションで588馬力。0-100km/h加速はわずか3.5秒です。最高速度は323km/h。アストンマーティンのフラッグシップモデル ヴァンキッシュの高性能モデルという位置づけです。

 カーボンボディで、カーボンファイバーのフロント・スプリッターとリヤ・ディフューザーは、エクステリアのアクセントになっていて、どこから見ても美しい。ホイールも、海外セレブのドレスように露出多めの華奢な5本スポーク。

 ステッチで丁寧に仕上げられたレザーはドアトリムとシートに使用され、さらにシートにはキルティング加工とのコンビネーションが素敵。なにより、ドアを開けた途端に漂う独特の香り……まさにアストンマーティンの世界です。

 ゲストは、アストンマーティンCEOのアンディ・パーマー氏。パーマー氏といえば日産の副社長から電撃移籍し、世間をざわつかせました。それが2014年のこと。そこからアストンマーティンはこれまで以上にスピーディーに、物事が進むようになったとか。

 その新生(?)アストンマーティン第一弾となったのが「DB11」。今回も新型「ヴァンキッシュS」の隣に展示されていました。この後、アストンマーティンは9か月ごとに1台、新しいモデルを7モデル、7年サイクルで発表して製品ラインアップを拡大し、年間2万台の販売を目指すのだとか。

 そして2020年までの自動運転の採用予定はなく、「3ペダルのマニュアルトランスミッションを販売し続ける」と堂々と宣言。MTにこだわるなんて、なんだかとっても男らしいゾ!


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