歴代スカイラインが大相撲五月場所の懸賞幕に登場

葛飾北斎とスカイラインの絶妙な組み合わせ

 1957年に初代スカイラインが誕生して、先月、生誕60周年を迎えたことを記念して、大相撲五月場所に、「スカイライン懸賞幕」が登場することが発表された。(※懸賞=大相撲の取組で勝利した力士に授与されるお金。幕内取組にのみ、希望の取組、応援している力士の取組等に「懸賞」を懸けることができ、呼出しによって、懸賞の提供者名が記された懸賞旗が土俵上で揚げられる)

 このスカイライン60周年の記念懸賞幕は、日本の美を描き切った葛飾北斎の代表作「冨嶽三十六景」がモチーフ。歴代全13モデルの「スカイライン」が浮世絵仕様として懸賞幕に描かれていて、先場所で劇的な逆転優勝を飾った横綱・稀勢の里関や、 新入幕ながら先場所を見事勝ち越した宇良関の取組みなどで掲出される予定だ。「大相撲懸賞幕」掲出は、日産自動車としても初の試み。

 もっとも日本車らしいハイパフォーマンスカーであるスカイラインと、日本の国技「相撲」そして、世界の美術に影響を与えた浮世絵画家、葛飾北斎の「冨嶽三十六景」の組み合わせはじつに至妙だ。スカイラインの名称は、「山並みと青空を区切る稜線」から名付けられたのは有名な話。つまり、スカイラインと山の景色は切っても切れない関係である。

 また、歴代スカイラインのデザインには、「Cピラーの太い、富士山型キャビン」がDNAとして流れている。ゆえに、スカイラインと富士山はよく似合う。

 そういう視点から、今回製作された懸賞幕の全14パターンの絵柄を見てみると、最初の富士山型キャビン=二代目スカイラインS50型と「東海道程ヶ谷」を組み合わせた一枚と、ひときわ太いCピラーを強調させた四代目ケンメリ=C110型と「甲州犬目峠」、そしてスカイライン=「日本の名車」となると、五代目ジャパン=C210型と「深川万年橋下」の組み合わせは大注目。

 NHKのテレビ中継では、懸賞旗=広告なので、はっきり映ることがないだけに、スカイラインファンとしては、両国国技館まで、五月場所を見に行きたくなってしまうところだ。

 【掲出期間】 大相撲五月場所(5月14日~5月28日)、 各日

 【掲出取組】 各日の横綱・稀勢の里関、 宇良関の取組みなど

 【掲出方法】 大相撲懸賞幕として、 所定の取組み前に土俵上にて掲出  ※各懸賞幕の掲出順序は未定。

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藤田竜太 FUJITA RYUTA

モータリングライター

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日産スカイラインGT-R(R32)/ユーノス・ロードスター(NA6)
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