「名物を食して名産品を買う」道の駅を楽しまずしてドライブ旅は語れない

 梅雨明け宣言なんて、出ても出なくても暑けりゃ熱い。都心で35度越えの真夏日はなんだ!! と怒っていても涼しくならないから「こんなときには、涼しげな滝でも眺め、鮎を食べ、夜の露天風呂なんていいな。それにバーベキュー用の本物の炭を買いたい」という欲張りなリクエストに応えてくれる場所を思い出した。

「そうだ、茨城県の袋田の滝だ。あそこなら涼しいし、久慈川の鮎が旬だし、温泉もある。確か炭を売っているお店もあった」と思いついて、都心から常磐自動車道に乗り、袋田の滝を目指した。水戸を過ぎて那賀インターを出て、国道118号線を北上すると大子温泉に行ける。ナビは目的地まで都心から2時間40分かかると教えてくれている。ちょうどいいドライブ・コースだ。道は空いている。

 クルマはレクサスNX。今はやりのSUVで、同じレクサスのRXより小ぶりで取り回しがラクだ。グレードは200tのFスポーツ。やはり走り屋の虫が生きているから、やわなSUVでは物足りない。ここはスポーツ・チューンの施されたレクサスの誇るFシリーズを選んだ。トヨタのハリアーと兄弟車だが、見た目が違うし装備や足まわり、わずかだがサイズも違う。色も思いきり派手なオレンジである。

 最新2リッター直4ダウンサイジングターボは静かで、低速域からトルクが太く、アクセルを踏めばかなりの勢いで加速する。相当にスポーティな走りで、ステアリングはややクイックだが過度な鋭さではない。

 気持ちよくレクサスNXを走らせていると、袋田の滝に着く前に「道の駅 常陸大宮〜かわプラザ〜」を見つけた。久慈川沿いにあり規模は大きい。まだ建物や設備が新しい。大きな駐車場にはEV用の急速充電器が2台もある。

 入口の横に見つけたのは、薪と目当ての炭。しかも、このあたりで作られたナラの木を使った高級炭が5㎏1000円で売られている。最近のホームセンターで売られている炭は東南アジアのマングローブ製で、火は焚きやすいが長持ちがしない。本格的にバーベキューを楽しむなら、日本の固い炭に限る。ぜいたくを言えば樫の木で作られた備長炭だが、高価で手に入りにくい。喜んで5㎏も衝動買い。

 さらに見つけたのは、鮎の炭火焼き。1本350円で、子持ちでも450円。焼きたての子持ち鮎を注文して、その場でガブリ。うまい。さすが久慈川などと独り言をいいながら、店内に入る。

 地元の野菜がいっぱいで赤いトマトを見ていたら、納入してきた農家の親父さんから「このトマトさっき畑からとってきたばっかだべ。自然に完熟したもんだから、うめえぞ。都会のスーパーは青いトマト取って時間経って赤くなるっぺ。あれはうまかねえよ」と言われてすぐに買った。農家の親父さんは素晴らしいセールスマンだ。

 この道の駅「常陸大宮」には、川沿いにバーベキューが楽しめる設備があり、店内にはお肉セットや新鮮な野菜を売っている。おにぎりもあるから、焼きおにぎりもいいな、と勝手に想像が膨らむ。

 というわけで、これ数日前の本当の話。田舎道で見つけた道の駅には、楽しいものがいっぱいだ。茨城県の道の駅は「地元の野菜と果物が豊富」で、人気が高い。

 全国津々浦々にある道の駅は、それぞれ特徴がある。旅のついでに道の駅に立ち寄れば、各地の名産物や文化に出会えるだろう。また、道の駅そのものを目的にドライブするのもありだ。そのぐらい、イマドキの道の駅は楽しい。

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