【試乗】ヘタなコンパクトカーは敵じゃない! 新型ホンダN-BOXターボは軽の枠を超えた (1/2ページ)

【試乗】ヘタなコンパクトカーは敵じゃない! 新型ホンダN-BOXターボは軽の枠を超えた

動力性能の上がったNAに対しターボは静粛性でアドバンテージ

 一段と上級感ある内外装、新プラットフォームにVTEC付きNAエンジン、助手席スーパースライドシート、PM2.5対応集塵フィルター付き蓄冷式エアコン、世界初のアレルゲン不活性化&抗ウイルス加工シート地、ハンズフリーオートスライドドア(アクセサリー)など、デザインだけでなく、上級機能・装備を満載したのが新型N-BOX。

 ここでは先代同様、標準車、カスタムに用意されるターボモデルを試乗した。

N-BOX

 ところで新エンジンはロングストローク型。つまり燃費に優れるものの、動力性能的には不利。そこでホンダが新開発したターボエンジンにぜいたくにも施したのが電動ウェイストゲートの採用だ。燃費(FF 25.0〜25.6km/L)と動力性能の両立に上級技術を惜しまないホンダの姿勢はあっぱれと言うしかない(NAはVTECを採用!)。N-BOX

 さて、まずは14インチタイヤを履く標準車のターボモデルだ。エンジン出力は64馬力、10.6kg-m(カスタムターボの同様)と、トルクでライバルを圧倒。乗り心地はNAモデル同様、じつに上質かつ快適なタッチに終始する。先代にあった段差などでの不快な突き上げ感、ショックはもはやない。その上で、より上質でゆとりある動力性能、厚みあるトルクを全域で発揮してくれる……のは当然として、むしろ褒められるのは、NAエンジンより全体的に低回転で走れるため、NAモデルでも先代よりグッと進化した静粛性のさらなる高さ。N-BOX

 もっともNAモデルに対して約20万円高となり、新型N-BOX、新エンジンではNAとターボの動力性能差が先代に対して縮まっているから、ロングドライブ、高速走行、フル乗車の機会がめったにないなら、NAで十分とも言える。

 活発な走りを試みたときの前後バランス、安定しきったフットワークテイストはこの14インチタイヤ装着車でも秀逸。一家に1台のファーストカーとして使い、標準車の”犬顔”が好き、カスタムのいかついデザインを好まない……という人には内装の明るさを含めこちらがお薦めだ。N-BOX

 ちなみに標準車とカスタムでは静粛性に差がある。というのは、標準車では8カ所に施される防音材のインシュレーター、エンクロージャー、ピラーセパレーター、カーペットに加え、カスタムではドア回りにドアライニングインシュレーターを追加設定。耳に近い位置のため、とくに高速走行中のロードノイズの透過遮断に効果的。だから全体的により静かなのはカスタムのほうで、乗り味の上級感という意味でも多少なりとも差がつくのである。

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