【今さら聞けない】自動車メーカーと自動車ディーラーの違いとは? (2/2ページ)

スズキやダイハツには業販が多い

 スズキやダイハツは軽自動車を中心に“業販比率”が高いことで有名。“業販”とは、“業販店”と呼ばれる、各地のスズキやダイハツのメーカー系ディーラーと、販売協力関係を結んでいる。業販店とは、街なかの“●●モータース”などと呼ばれる自動車修理工場や、中古車販売店などからの紹介や委託販売を行っている業者のことを指す。

 スズキ系の正規販売ディーラーである“スズキ自販●●(●●は県名などの地名)”は、メーカーであるスズキの直営であり、店舗で直接小売り販売するセクションと、業販担当として、いわゆるルート営業するセクションとがある。メーカーであるスズキの社員が出向しており、スズキに入社すると、まず全国の直営ディーラーへ研修として配属されるとも聞いている。

 この業販店はスズキなど単一メーカー車だけではなく、ダイハツなど複数のメーカー系ディーラーと販売協力を結んでいる。そのため、月末で販売台数の締めが近くなると、各メーカー系ディーラーの業販担当者が業販店をまわり、ライバルメーカーの販売動向の探りを入れたりもしているようである。

 今までは、専属契約を結ぶディーラーは、各都道府県に少なくとも1社、都市部や北海道など広大なところなどでは、複数社が存在してきた。

 ただ今後は人口減少社会が進行し、自動車の保有台数すら減少傾向が顕著になるのではないかと言われている。そのため、新車販売だけでは満足な利益を出すことができなくなってきている現状もあり、それらが理由になっているかは定かではないが、マツダや三菱系のメーカー直資系ディーラーでは1ディーラーで、複数の都県をフォローするようになってきている。

 人口減少社会が、今後ディーラー再編を加速させていく要因となっていきそうだ。


小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

-

愛車
2019年式トヨタ・カローラ セダン S
趣味
乗りバス(路線バスに乗って小旅行すること)
好きな有名人
渡 哲也(団長)、石原裕次郎(課長) ※故人となりますがいまも大ファンです(西部警察の聖地巡りもひとりで楽しんでおります)

新着情報