時代と共に移り変わる! 熱狂的なクルマ好きを表す言葉アレコレ

今では使えない用語も昔は平然と使われていた

 クルマが大好きはクルマ好き。これは当たり前だ。でも、世の中にはマニアやオタクなんていう、さらにディープな状態というか、人々を表す言葉もいろいろとあったりする。もちろんカーマニアや自動車オタクなんていうのも、フツーに使われて、別に珍しくない。

 クルマ好きというのは裾野が広いというか、歴史が古いというか。さらに昔はクルマに対して、強烈な憧れをもっていたからかわからないけど、クルマ好きを表す言葉はまだまだある。その代表的なところを見ていこうではないか。なかには死語もあるけれど、供養も兼ねて取り上げてみた。

・いちメーカー好き

スバリスト:スバルが大好き。航空機、水平対向、4WDなどなど、こだわりが満載なだけにクルマ好きの心をがっちりとつかんだのがスバル。特定メーカーのファンとなるとさすがに濃すぎる。ただ似たような特殊立ち位置のホンダについてはホンダリストという言葉がないのは不思議。マツダのロータリーもしかりだ。ただのホンダマニア、ロータリーマニアで済んでいるはなぜ?クルマ好き

・死語

カーキチ:カー●チガイ。まぁ、熱狂しすぎたトランス状態で、寝ても冷めてもクルマのことばかり考るだけに、精神にまでクルマ好きが浸透した人々のことを指したものである。今、こうやって解説すると特殊な方々のように思えるが、フツーに、そしていっぱいいた。死語ながらいい言葉である。

・バブル系

エンスージャスト:略してエンスー。元の意味は熱狂者などで、もちろんクルマに熱狂している人のことを指す。ただのクルマ好きじゃないぞ感がメインなのだが、バブルの頃の浮ついた感じも少し含まれているのがエンスーのニュアンスの難しいところ。

 実際最近では「エンスーだね〜」なんていうのはあまり耳にしなくなった。ちなみにワタクシは筋金入り、かつバブルからのフィアットばかなので、「エンスーだねぇ〜」と何度言われたことか(今思うと恥ずかしい)。最初に使い出したのは、イラストレーターの故渡辺和博氏がバブルの頃に超イケいていた『NAVI』誌の連載で使ったのが発祥だ。

・今も健在

クルマオタク:これはまだ現役の言葉なので、語感などはわかるはず。ただ気になるのはクルマが好きなだけでオタクということ。決してオタクグルマ好きなのではなく、クルマが好きなこと自体がオタクという、世の中の本流から外れた感がどうにも気になる。昔はみんなクルマ好きだったから、胸を張って「オレ! クルマ好き!!」と言えたのが最近声をデカくしていえないのは確かだ。クルママニアは近い響きか?

・ちなみに海外では

カーガイ:エンスージャストは伝わることは伝わる。一般的かつパンチがあるのは「カーガイ」だろう。「おっ! カーガイだね」なんてこっぱずかしくて、言うのも言われるのも日本人だと嫌なものだが。

 と、クルマが好きなことを表す言葉は昔からいろいろとあるし、時代とともに変わってきたのもわかるはず。これから新しいなにかは出てくるのだろうか? 出てこない気もするけど。。。


近藤暁史 KONDO AKIHUMI

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愛車
フィアット500(ヌウォーバ)/フィアット・プント/その他、バイク6台
趣味
レストア、鉄道模型(9mmナロー)、パンクロック観賞
好きな有名人
遠藤ミチロウ、岡江久美子

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