どうせ替えるなら燃費向上! 燃費に効く自動車アイテム5選 (1/2ページ)

消耗品やお手軽アイテムを選ぶだけでも燃費向上は期待できる

 クルマの燃費は、エンジンの燃焼効率やミッションのギヤ比、ボディの空気抵抗や車重など、買ってからはどうしようもないクルマそのものの性能や条件によって決まるものだが、タイヤなどの消耗品も大きな影響を与えている。

 タイヤなどの消耗品や、その他の簡単に交換可能なパーツ、あるいは添加剤など、燃費の改善効果が期待できるものは結構多い。

 プリウスなどのハイブリッドカーや、ミライースなどの燃費重視型の軽自動車など、現状でも乾いた雑巾を絞るようにして燃費性能を追求しているクルマの場合は、簡単にできるパーツの交換でさらに燃費を伸ばすことは難しいが、ひと昔までの設計年次の古いクルマや、そもそもあまり燃費を気にしていないスポーツモデルでは、燃費向上の伸びしろが大きく残されているから狙い目だ。ここでは燃費に効くアイテム5選を紹介しよう。

①タイヤ

 もっともお手軽で、かつ大きな燃費改善効果が得られやすいのがタイヤだ。特に、ハイグリップ系のスポーツタイヤを履いてる場合は、燃費重視型のタイヤに交換すると日常域の燃費が驚くほど改善されることが期待できる。最新モデルのタイヤは、コンフォート系や転がり抵抗低減型でもしっかりしたハンドリングが得られるようになっているので、硬派なスポーツモデルに履かせても意外と相性が悪くないものが多い。

 もちろん、ハイグリップ系からコンフォート系や転がり抵抗低減型に履き替えると操縦性が頼りなく感じたりはするし、実際グリップ力は下がっているので、そこは注意が必要だ。大パワーFR車に低燃費志向すぎるタイヤを履かせるようなことは避けるなど、愛車のタイプや性能とのバランスをよく考えて選ぶ必要がある。

 ちなみに、筆者の経験で大きな変化を遂げた例を挙げると、初代WRXのタイヤをピレリのPゼロからミシュランのプライマシーに替えた時で、リッターあたり2kmも燃費が伸びて感動した。

 マッドテレーン系のタイヤを履いたクロカンSUVでも、ハイウェイテレーンやクロカンSUV向けではない一般的なタイヤに換えると大きな燃費改善効果が期待できる。

 実用車の場合はもともと低燃費志向のタイヤを履いている場合が多いが、タイヤの幅をワンサイズ細いものに換えるという手もある。

②吸排気系パーツの交換

 スポーツモデルのお手軽チューンの定番である吸排気系パーツの交換も、燃費の改善効果が期待できるものが多い。本来は低速トルクの向上やサウンド面の変化を狙ったものながら、吸排気の効率を良くすると同時に燃費も良くなる場合が多い。

 低速トルクが太くなると、アクセルを踏み込む量や時間が減ることでも燃費に好影響を与える。吸排気チューンでトルクアップやエンジンフィーリングが向上すると、走りが気持ち良くなってアクセルを踏む量が増えるものなので、そこは注意が必要だ。


マリオ高野 MARIO TAKANO

SUBARU BRZ GT300公式応援団長(2013年~)

愛車
初代インプレッサWRX(新車から28年目)/先代インプレッサG4 1.6i 5速MT(新車から8年目)/新型BRZ Rグレード 6速MT
趣味
茶道(裏千家)、熱帯魚飼育(キャリア40年)、筋トレ(デッドリフトMAX200kg)
好きな有名人
長渕 剛 、清原和博

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