【試乗】衝撃の速さ! 新型ロータス3モデルをワインディングで駆る (1/2ページ)

軽量かつ低重心で異次元の速さを見せたエリーゼ

 ロータスといえば我々昭和の世代にとっては、かつて創設者のコーリン・チャップマンが率い、F1で活躍した「ロータスF1」の輝かしい実績を思い浮かべる。しかし現在のロータスはさまざまな苦難を乗り越え新世代のスポーツカーマニュファクチャラーとして生まれ変わり魅力的なモデルをリリースしている。

ロータス

 そんなロータスが現在のラインアップ全モデルをリフレッシュした。「Less Mass Means More LOTUS(より軽く、よりロータスらしく)」というチャップマンの理念をテーマに進化を果たしたのだ。そんなロータスの新ラインアップを支える3モデルに試乗してみた。

ロータス

 まずはベーシックなポジショニングの「エリーゼ」をさらに軽量化し、パフォーマンスアップを果たした「エリーゼ・スプリント220」だ。

ロータス

 エリーゼが1.6リッターの直列4気筒NAエンジンを搭載しているのに対し、スプリント220は1.8リッター直列4気筒を搭載。さらにスーパーチャージャーを付加して大幅なパワーアップを果たしている。最高出力は220馬力を6800rpmで発生。最大トルクは4500rpmで250N・mにも及ぶ。

ロータス

 それでいて車両重量は878kgしかない。カーボン製のバケットシートやポリカーボネイト製のリヤウインドウを採用するなど、軽量化と低重心化を徹底している。エリーゼが搭載するエンジンはトヨタ製であることが知られ、耐久性や信頼性に対する不安は皆無だ。

ロータス

 トランスミッションは6速のマニュアルを搭載。アルミ製シャシーに本格的にレイアウトされた3ペダルレイアウトはレーシングライクでドライビングプレジャーを高めている。

ロータス

 実際の走りは軽量さが生き、快活でアジリティの高いハンドリング。アドバン・ネオバのハイグリップタイヤが装着され、車体が軽いので、グリップの作動する温度レンジに高めてからアタックすると異次元の驚速を発揮する。

ロータス


中谷明彦 NAKAYA AKIHIKO

レーシングドライバー/2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

中谷明彦
愛車
マツダCX-5 AWD
趣味
海外巡り
好きな有名人
クリント・イーストウッド、ニキ・ラウダ

新着情報