日本のETCゲートで速度を落とさなければならない理由とは

日本のETCゲートで速度を落とさなければならない理由とは

一般レーンがあるため道路の整備をするか速度を落とすかが必要

 DSRCという高度な通信技術を利用して、高速道路などの料金を支払うシステムがETC。その進化版であるETC2.0では走行中であってもリアルタイムの渋滞情報や目的地までも最短ルートにつながる豊富なデータをやり取りできるようになっている。

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 だとすれば、料金所で20㎞/h まで減速せずに、高速走行のまま走り抜けることはできないのだろうか?

 実際、首都高速のようにETCだけに距離制料金を設定している有料道路においては、減速することなく出口でETCが通信を行ない、料金を支払っている。ただし、それが可能なのは現金などETC以外の手段で料金を支払っているクルマが一時停止しないという状況だから。

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 たとえば、1割程度はETC非搭載のクルマがあるという現状において、すべての料金所でETC装着車をノンストップ(減速しない)で通り過ぎるようにすると、料金を支払ったり、通行券を受け取ったりした非搭載車が合流するのに速度差が大きくなってしまう。

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 合流レーンを作れるような料金所であればまだしも、料金所が横並びになっている状況では、大きな事故につながってしまいかねない。

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 また、ETC搭載車であってもETCカードを刺し忘れていると料金所で停止することになる。もし、高速走行している状態で、目前のクルマがカード刺し忘れにより一時停止するのも、また大きな事故につながる。そのため、料金所では減速しておくというシステムにしておくことには一定の理があるといえる。もちろん、ETCのシステムをクルマに紐づけして、全車に搭載を義務付ければ、こうした問題はクリアできるだろう。

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 ETC2.0では有料道路だけではなく、クルマに関するさまざまな支払いについてETCユニットを通して行なうというプランがある。給油や充電もETC経由の支払いが当然という時代になればETCを不要というユーザーもいなくなるだろう。そこまでシステムが普及すれば、全車への搭載義務化も可能になるだろうし、一時停止・減速が必要な料金所そのものが不要になるだろう。

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 それ以前に、そもそも料金所が不要になる高速道路無料化を期待したいところだが、それはそれで難しい話なのも事実だ……。

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