メルセデス・ベンツがロングホイールベースの中国専用Aクラスセダンを発表【北京モーターショー2018】

一番コンパクトなAクラスでも快適にくつろげる後席をもつ

 4月25日から5月4日まで、北京国際展覧中心(北京インターナショナル・エキシビション・センター)で開催される「2018第15回北京国際汽車展覧会(2018年北京モーターショー)」で、メルセデス・ベンツの中国専用車である「メルセデス・ベンツAクラス L セダン」を世界初公開した。

 中国市場では、後席で足が組めることに重きを置いて、室内長にこだわる中国市場。アウディやBMWでもLモデルが多数乱立しているわけで、上級モデルのSクラスでは、Lでは物足りない、ということで LL、さらにはLLL(マイバッハ)とラインナップ(ホイールベース?)を広げてきた。

 このAクラスLセダンは、Aクラスをベースにホイールベースを60mm延長した2789mmの中国専用車両。ボディサイズは全長4609×全幅1796×全高1460mmとなる。

 このモデルの登場により、ビッグセダンだけでないロングホイールベース化の流れは加速するという推測がなされている。BMWの1シリーズは現在輸入販売となっているため、ロングホイールベースとなってはいないが、これが中国国内生産へと切り替わると、ロングホイールベース化は否めないという。今後のプレミアムセダンの流れに注目だ。

 さらに注目なのがCクラスのLセダンも「ワールドプレミア(世界初公開)」となったところだ。実は、中国国内では、すでにCクラスのロングホイールベース車は存在している。中国国内生産が行われる以前からLモデルは導入されており、今回「ワールドプレミア」という名目となったということは、中国以外でもこのロングホイールベースモデルが設定されるということの現れとも囁かれている。

 日本では後席膝まわりのスペースについてはあまり注目されていないが、いずれ、日本でもロングホイールベース化の波が起こるかもしれない。


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