雨天時にクルマで走る時にできるだけ水たまりを避けるべき3つの理由

タイヤを破損させる落下物が潜んでいるケースもある

 梅雨の季節に台風シーズン、さらにはゲリラ豪雨とこれから雨が多くなる時期。普段フラットな道路にも、水たまりができることも珍しくない。運転中にこうした水たまりを見かけたら、できればタイヤを水たまりに入れないように走った方がいい。

水たまり

1) 水たまりの下が見えない

 豪雨のときの大きな水たまりの場合、その中に何があるのか見えないことが多いので危険。何か落下物が沈んでいるかもしれないし、排水溝の蓋やマンホールの蓋が外れているといったケースも稀にある。水たまり

2)ハイドロプレーニング現象

 ハンドルをとられたりハイドロプレーニング現象を起こすなど、水の抵抗は思ったより大きい。高い速度で走っていて、片輪だけ水たまりに突っ込んだりすると、水の強烈な停止慣性の働きで片輪だけ急ブレーキがかかったような状態になり(“戦車ターン”のように)、急激にクルマが横を向くことも! 片輪だけでなく、左右両輪が一度に水たまりへ突入するときは、タイヤが水の膜の上に浮いてしまう、ハイドロプレーニング現象を起こす可能性も出てくる。水たまりハイドロプレーニングになると、タイヤが路面に接地していないためハンドル操作やアクセル操作、ブレーキ操作が一切無効になるので非常に危険。

3)歩行者に水しぶきをかけると……

 水たまりを通過すると、多かれ少なかれ水しぶきが上がる。この水しぶきが、歩行者にかかってしまった場合、『泥はね運転違反』となり、クリーニング代などの保障義務に加え、反則金6000円のペナルティも待っている。水たまり

 また、歩行者だけでなく自転車やバイク、道路沿いの商店・住宅、対向車にとっても、大きな水はねは迷惑以外の何物でもない。他人の視界を奪うという意味で危険でもある。水はねが予想できるときは、徐行するか、水たまりを回避するのが基本。水たまり

 主として以上の三つの理由から、前方に水たまりがあれば極力避け、どうしても避けられない場合は十分減速して通過するよう心がけよう。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

モータリングライター

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