初心者でも安心! 井原慶子さんが主催する女性のためのドラテクレッスンに参加してみた (1/2ページ)

初心者も多く基礎から学べるドラテクレッスン

 FIAおよびJAF Women in Motorsport(ウイメン イン モータースポーツ)と連携したイベント、WOMEN IN MOTORSPORT DAYが、5月12日(土)・13日(日)に静岡県・富士スピードウェイで開催された。

 ドライビングレッスンは両日とも開催され、12日は女性のみを対象としたドライビングレッスン、13日は男女を対象としたジムカーナレッスンが行われた。今回は13日のジムカーナレッスンを体験してきたので、その様子をリポートしたい。

 まずはFIA Women in Motorsportアジア代表委員で、JAF Women in Motorsportアンバサダの井原慶子さんによる座学からスタート。

 タイヤのグリップ性能やブレーキングについて、「直進のときとハンドルを切ったときではグリップの限界値が変わることや、アンダーステアが出る感覚などを覚えてほしいですね。急制動ではブレーキペダルが折れるのでは? と思うぐらい思い切り踏んでみて下さい。」と井原さん。また、「運転は全て自己責任なので緊張を伴いますが、だからこそ上手く走れたときに達成感が得られます」とコメントした。

 そしてコース説明を受けた後、いよいよ実技がスタート。参加者は3つのグループに分かれてスラローム、定常円、急制動などが体験できるプログラムを順に体験。今回のレッスンではマーチやノートのニスモ仕様やマツダ・ロードスターなどの教習車も用意され、自分のクルマで走ることも、レンタルすることも可能だった。ちなみに午前のプログラムは、教習車でチャレンジすることにした。

 初めてジムカーナに挑戦するため少々不安だったが、今回講師を務めていた元全日本ジムカーナチャンピオンの猪爪俊之さんにドライビングポジションから教えていただけることに。コースなども丁寧に教えていただき、初心者の私でも安心して走ることができた。

 スラロームを体験してみると、速さのコントロールが想像以上に難しかった。回を追うごとに徐々に感覚はつかめてきたものの、失敗を恐れてあまりスピードを出せなかったのが反省点。

 午後はいよいよジムカーナコースでの走行となる。まずはコースを覚えるための完熟歩行をした後、コース確認を含め1人3回ずつ走行した。スラロームや8の字、急制動を含んだ、午前体験したコースを組み合わせたようなコースであったため、前半のプログラムで学んだことを試すにはピッタリのレイアウト。ここでは自分のクルマに乗りかえ、成果を発揮するために全力でアタック!!

 やはりクルマを操ることの難しさを感じたのは、コーナリングやスラロームなどのハンドルを切るとき。スピードを出しすぎると曲がらなかったり、タイヤが滑ったりしてしまうが、躊躇しすぎると速くは走れない。クルマの限界を知ることがタイムを縮めるためにはとても重要であり、このようなイベントはそれを学ぶいい機会だと感じた。この経験は街乗りにも生かすことができそうだ。ちなみにタイム計測も行われるため自分のレベルを把握でき、次回の目標も設定しやすいのが嬉しい。

 1日を通して、最初はできなかったことが午後にはできるようになって喜びを感じることができ、さらに今の自分の課題も見つけることができた。もっと走りたいと思えるようなプログラムだったので、あっという間の1日だった。

 最後は希望者を対象に、講師の運転による同乗走行も! ジムカーナに参戦する飯島克子さんの助手席でプロの走りを体験させていただいたのだが、スピード感やハンドルの切り方、ペダルの使い方など自分の運転とは異次元の走りにただただ圧倒されるばかり。クルマの性能を最大限使ってコースを走ったときの挙動を体感することができ、とても勉強になった。やはりモータースポーツの世界で活躍する女性は格好良い!!


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