発売前から決意! 私が新型スズキ・ジムニーを買ったワケ (1/2ページ)

4種類すべてに試乗してジムニーXC 5速MTを選択!

 新型ジムニー(JW64)をWEBで見て、四角いデザインにひと目惚れ。潔い商品企画に「探していたクルマはこれだ!」と直感し、初代ユーノスロードスター(NA6CE)以来、じつに30年振りに新車を衝動買いをしてしまった。

 今回は事前試乗で5速MTと4速AT、ジムニーとジムニーシエラで4種類すべて乗り比べ、なぜジムニーXC 5速MTを選択したのかという理由と、毎日乗って、使って驚いた「ジムニー驚愕の使い勝手の良さ」をリポートする。

ジムニー

●ロードスターとも共通する走りの楽しさ

 新型ジムニーと初代ロードスター(NA)には共通するものを感じる。「機能に徹したシンプルなスタイリング」「安価でライトウエイト」「工業製品として納得のいく潔い商品企画」といった点で非常に酷似しているのだ。時代の要求に応える安全環境性能を持ち合わせながらも、「機械を動かしている実感」が得られることや「音と振動」が適度にあって心地良いのも共通だ。ジムニー

 当時ロードスターを所有して初めてライトウエイトFR、オープンの走りを経験したときのように、ジムニーの高い悪路走破性によって行動範囲が広がり、まったく新しい世界を体験できるのではないか? と今から楽しみだ。

●大人の男が乗っても格好良い軽自動車

 じつは購入条件として「大人の男が乗っても格好良いコンパクトカー」を探していた。とくにボディが四角く、見晴らしが良ければストレスなく街中の狭い道を走れるし、フロントウインドウが直立したモデルなら真夏の紫外線の強い日にも涼しく快適だ。ジムニー

 また都内の道は狭く、路上駐車も多いため軽自動車に注目していた。街では軽自動車のナロー&コンパクトなボディの利便性が高い。軽自動車は衝突安全性や快適性に不安があったが近年は大幅に進化し、今回のジムニーでは存在感のある、格好良いスタイリングまでをも実現して私たちの前に現れたのだ! これを買わない手はない。ジムニー

●XCグレードを選択した理由

 LEDオートライトとヘッドランプウォッシャーは欲しかった装備。後付け困難のため、上級グレードのXC 5速MTを選択した。オートクルーズは電制スロットルとの連携でスムースに車速を維持し、高速巡行でも右足が疲れないなど非力な軽自動車だからこそメリットが大きい装備だ。ボディカラーはジムニー専用色のキネティックイエローとジャングルグリーンで最後まで悩んだが、もう一台所有しているロードスターがイエローなので、あえて落ち着いたグリーンを選択し、予約を入れた。ジムニー

●ジムニー、ジムニーシエラ、5速MT、4速ATの4種を試乗

 正式予約は入れたが、当然ジムニーシエラも気になる。そこで発売後にディーラーを巡り、すべてのモデルに試乗させてもらった。どれも遊園地の乗り物に乗るような乗車感覚。走り出した瞬間から楽しく、乗り心地もよく、「毎日どこでも乗りたい!」と思った。

 ジムニーのデザインは軽自動車枠内に収めているがバランス良く、ディテールにも妥協は感じられず、スマートでかわいらしさもあるものだ。ジムニーXC 4速ATはこのデザインが好きならAT免許で普通に街乗りできる。ガン! と踏めば元気よく、絶妙な変速タイミングとダイレクト感ある走りで、ゆったり流しても乗りやすく、楽しさも5速MTと甲乙つけがたい。ジムニー

 ジムニーシエラJC 4速ATはジムニーよりパワーとトルクがあり、加速性能に余裕がある。ワイルドなオーバーフェンダーは迫力満点で、ワイドトレッドと太いタイヤでコーナーの安定感があり、全域で落ち着いてゆったりと乗れる。高速走行が多い人、3名以上で山道を走る機会が多い人はジムニーシエラだ。ジムニー

 ジムニーシエラ JC 5速MTにも乗った。エンジンとシャシーのバランスがもっとも良く、ローギヤードすぎない適切なギヤ比設定で走りはとても自然だ。マニュアル車を所有した経験がある人なら、何も意識せずスムースに走れる。4速AT車よりさらに活発な走りもできる。

 ジムニーと車両価格や維持費にそれほどの差がないので、将来パワーアップやチューニングを考えている人なら、ベースとしてはこのモデルが良さそうだ。何よりこのスタイルに惚れてしまった人はジムニーシエラだ。ジムニー

 ジムニー XC 5速MTはチャキチャキ、ヒラヒラと元気に軽快に走ってくれるが、ちょっとクセがある。ローギヤードで限られたパワーとトルクを有効に引き出し、交通の流れに乗るにはエンジンはつねに2500rpm〜5000rpmを頻繁に使用する。クラッチのミートポイントも高めだ。マニュアル操作を楽しみたい! 練習したいと思っている人には最適な1台だ。ジムニー

 心地よいエンジン音の高まりと高い着座位置によって、体感速度はかなりあって楽しんでも実際の速度は30km/hくらい低いといった感じだ。私は制限速度内でエンジンをブン回して、ギヤチェンジを楽しみたかったし、オーナーとなった今も走りに不満はない。

 では、ここからは実際に手に入れてから自分が気に入ったポイントを紹介しよう。


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