栃木県警の日産GT-Rも真っ青! 絶対に逃げられない世界の俊足パトカー4選

最高速度325km/hというスペックを持つクルマも

 先日、栃木県警に日産GT-Rのパトカーが導入されたことが話題となったが、世界にも一線級のパフォーマンスを持つパトカーが存在している。そもそもパトカーから逃げることはほぼ不可能ではあるが、このようなパトカーにロックオンされた時点で、逃げる気すら失せてしまうこと請け合いだ。

1)ドバイ警察ハイパフォーマンス軍団

 ギネスが「世界最速のパトロールカーを保有する組織」として認定したのが、中東アラブ首長国連邦のドバイの警察だ。その車種構成は、最高速度400km/hを誇るブガッティ・ヴェイロンを筆頭に、アウディR8、ベントレー・コンチネンタルGT、マクラーレンMP4-12C、ランボルギーニ・アヴェンタドールLP700-4、フェラーリFF、アストンマーティンOne-77、日産GT-R、などとなっている。ドバイ警察は2013年からこのスーパーカーパトカー部隊を編成しており、その目的は取締りではなく、警察と社会の間の垣根を排除することにあるということだ。

2)イタリア警察 ランボルギーニ・ガヤルドLP560-4

 ドバイのヴェイロンに世界最速のパトロールカーの座を奪われるまでその座に君臨していたのが、2008年にイタリア警察に配属されたランボルギーニ・ガヤルドLP560-4だ。最大出力560馬力を発生する5.2リッターV10エンジンを搭載し、0-100km/h加速3.7秒、最高速度325km/hというスペックを誇る。こちらは実際に取り締まりにも従事していることが、ヴェイロンとは異なる点となる。そもそもが2004年に配属されたガヤルドの代替として導入されており、その車両は4年間で約14万kmを走破したという。

3)イギリス警察 ランサーエボリューションX

 もともと輸入車を多くパトカーに採用しているイギリス警察だが、イギリスの中北部に位置するサウスヨークシャー州ではランサーエボリューションXのパトカーが活躍していた。同州では過去にもエボ8やエボ9をパトカーとして導入しており、必然的にXも導入されたということだろう。

 最初はエボ6の時代に三菱自動車のイギリス法人からパトカーとして貸し出しがなされており、その実力の高さとセダンというボディタイプが評価されたといったところだろうか。ちなみに導入されたエボXパトカーはハイパフォーマンスモデルのFQ-360がベースとなっており、名前の通り約360馬力までパワーアップが図られているモデルだった。

4)アメリカ警察 ダッヂ・チャレンジャー

 アメリカのパトカーといえばカンガルーバーの付いたSUVやセダンというイメージが強いかもしれない。しかし、覆面車両となると話は別。なんと2ドアクーペのマッスルカー、ダッヂ・チャレンジャーが導入されているのである。トップグレードでは485馬力を発生する6.4リッターV8エンジンを搭載したこのクルマが覆面パトカーとは予想外としか言えない。ハイパフォーマンスカーに乗っているオーナーならむしろ勝負を挑みたくなってしまうかもしれないが、勝利をつかみ取ることは不可能なのである。(写真は市販モデル)


小鮒康一 KOBUNA KOICHI

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