昭和のカーマニアが懐かしむ! 今では見かけなくなった自動車アイテム7選

ファッションアイテムなどは時代と共に移り変わる

 どんなものにも流行り廃りというのがあり、カー用品、アイテム、オプション、グッズなどにも栄枯盛衰が見られる。そこで平成最後の年に、今ではすっかり懐かしくなってしまったカーアイテムを思い出してみよう。

1)サンルーフ

 かつては人気のオプションだったサンルーフも、2000年以降、とくに2010年以降はほとんど姿を消してしまった。解放感や換気に一役買っていて、リセールバリューもよかったが、意外に高価なオプションで慣れるとめったに使わなくなった。さらに、ルーフの剛性は落ちるし、ガラスの重さで重心は高くなるし、開閉装置のトラブルや雨漏りなどの心配もあった。

 喫煙者は換気しやすく重宝していたかもしれないが、喫煙者人口も減り続けていることもあり、名称とは裏腹にすっかり日陰者の存在になってしまった。

2)ガードバー

 RV車のフロントバンパーに装着されていた厳ついガードバー。カンガルーバーとも呼ばれ、フォグランプの台座などにもなっていたが、そのほとんどは単なるファッションバー。なかには寄り掛かるだけでも耐えられない、強度的に難のあるものも!

 もともとがファッションなので、流行が去れば消えゆくのみ。対歩行者などへの衝突安全面などの規制も厳しいため、ヘビーデューティなSUV以外は消えていく一方では……。

3)レザートップ

 平成に入ってすっかり見なくなったモノのひとつがレザートップ。ハードトップのルーフにレザー風のビニールシートをラッピングするデコレーションで、幌のイメージを演出する手法だったが、今や知らない人も多いのでは?

 洗車もしづらいし、耐久性もいいとは言えないので、自然消滅してしまった。

4)光るリヤスピーカー

 かつてリヤガラス越しに、置き型スピーカーの背面部のブランドロゴが点灯するイルミ搭載型の光るリヤスピーカーが流行。ブレーキランプと連動して、ロゴが赤くなるものが人気だった。

5)CDチェンジャー

 音楽をネットでダウンロードするのが主流になる以前は、音源はCDで購入するのが一般的。クルマで音楽を聞くのも、もっぱらCDの出番だったためCDチェンジャーは必須アイテム。今でも重宝している人もいるだろうが、今後は市場からフェードアウトしていくことになりそうだ。

6)パーソナル無線

 携帯電話が一般的でない時代でもドライバーたちは、移動中のクルマ同士で連絡を取り合いたい欲求があった。アマチュア無線の資格がある人はその問題をクリアできたが、そうでない人は短距離しか電波が飛ばない一般的なトランシーバーを使っていた。

 もうひとつ、アマチュア無線よりも簡易な無線として、パーソナル無線というのがあったのだが、比較的機材が高価で携帯電話の普及もあり、2015年11月30日に原則廃止となった。

7)ドライビンググローブ

 70代ぐらいのカーマニアのセンパイ方が愛用されていたドライビンググローブ。ハーフフィンガータイプのレザーのグローブが流行っていたが、本革ステアリングやパワーステアリングが一般的になるにつれ、かなり少数派に……。

 しかし、ここにきて一部の業者がこだわりの素材と技術で良質なものを提供し始めたこともあり、見直されてきた兆しがある。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

モータリングライター

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