クルマのパーツが壊れたり寿命で交換するならアフター物か純正か? パーツごとの選び方11選

モノによっては社外パーツを選んだほうがお得かつ性能もいい

 クルマは消耗品の固まりだ。走行距離が伸びるにつれ、あるいは年数が経つにつれ、いろいろなところがくたびれてくる。そうしてパーツが寿命を迎えたとき、純正パーツを手配するか、それとも社外品からチョイスするか、二通りの選択が待っている。

 価格や性能、クオリティという観点から純正品がいいものもあれば、社外品の方がオススメできるものもある。パーツごとにその目安を紹介しよう。

1)マフラー

 意外に知られていないが、マフラーもじつは消耗品。とくに純正のスチール製マフラーは経年劣化でパイプが腐食し、排気漏れを起こし、車検に通らなくなることも!

このマフラーに関しては、社外品の方がオススメ。大手メーカーのステンレスマフラーでも、純正マフラーより安価なものが多いし、音量も今は静かな製品も選びやすい。車検対応の中から、価格、デザイン、音量、パワーなど、目的にあったマフラーを探してみよう。

2)ベルト類

 Vベルトなどはメーカー純正か純正同等品でOK。タイミングベルトは社外の強化ベルトなどがあるが、ハイカムなどを入れていなければ純正品がいい。細かくいうと日産の場合、日産純正とピットワークブランドの二種類があったりするが、こだわるなら日産純正に!

3)オルタネーター・スターター・パワステポンプ

 これらのパーツは純正新品よりもリビルドパーツがリーズナブルに流通しているので、それがベスト。保証付きのものがほとんどで、性能は純正品と変わらない。

4)プラグ

 通常のプラグは、15000~20000kmが交換時期。そのタイミングで毎回交換するのもいいが、よりベターなのは、交換目安が10万kmの両貴金属プラグ(イリジウム)の社外品に交換すること。新車の純正プラグにこうした長寿命プラグを採用しているクルマもあるが、イリジウムプラグにも中心電極だけがイリジウムのものと、中心電極&外側電極がイリジウムの長寿タイプがあるので、まずは純正プラグを確認し、標準プラグなら交換時期に、NGKやデンソーの長寿プラグに交換しよう。

 またプラグコードも消耗品だが、これも純正品より社外品の方がコスパはいいケースが多い。

5)ターボチャージャー

 これはチューニング指向でなければ純正品を選びたい。オイル管理さえよければ通常、10万kmはもつはずだ。

6)ラジエター

 純正品に多いアッパータンクが樹脂製のラジエターも消耗品のひとつ。これは社外ブランドで「純正同等品」というのがあるので、それを選べば問題ない。ラジエターキャップも消耗品だが、これは純正品が無難。

7)クラッチ

 いまや少数派のMT車はクラッチも定期交換部品。よほどスポーツ走行を重視するのではなければ、日常の使い勝手がいい、純正クラッチで十分。

8)ダンパー

 ダンパーの賞味期限は4万kmぐらい。純正ダンパーも安くはないので、価格的には社外のダンパーやサスキットも気になるところ。走りに大きく影響するので、商品知識があれば社外のサスキットもメリットがある。オールマイティを望むなら、純正新品に交換。

 もし、純正でビルシュタインのダンパーが入っているクルマであれば、それをオーバーホール(仕様変更も可)するのが一番。

9)ブレーキパッド・ローター

 ブレーキパッドは、純正同等品の社外品がリーズナブルでいいし、同じく社外のスポーツパッド(ストリート用)なども、コストパフォーマンスが優れたものがいくつかあるので、それらがオススメ。反対にブレーキローターは大径のものなどを必要としない限り、純正ローターが間違いない。

10)オーディオ

 オーディオは日進月歩でもあるし、純正オーディオにこだわりがなければ、アフターパーツのほうがいいのでは?

11)フロントガラス

 飛び石などでフロントガラスが割れた場合、UVカットやIRカット(断熱)の機能を持たせた、「クールベール」(大手AGC製)などに交換してしまうのもひとつの手。また、純正ガラスより低価格なガラスもあるので、保険を使うか使わないかで判断してもいい。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

モータリングライター

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日産スカイラインGT-R(R32)/ユーノス・ロードスター(NA6)
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